うちのくだらない話

ポジティブに生きたい母の心の叫びを綴るブログ

性教育は未就学児へのトイレマナーから 年長娘が起こしたトイレノック革命

こんばんは。ドラ母です。

 

幼稚園や保育園の子ども用トイレって、安全の為に鍵が付いてないものが多いですよね。

 

それって、用を足している時にいつだれが入って来るか、開けられるか、覗かれるかっていう、スリル満点な空間てことですよね。

 

もちろん、安全第一なのはわかるんですが、本来は誰にも見られる心配がない空間であるはずのトイレで、誰かに見られないか心配しながら用を足すのは、かなりのストレスだと思います。

 

例えそれが、子ども同士であっても。

 

大人はついつい忘れがちですが、小さな子どもにも恥じらいはあります。

 

下着や裸を見られたくない。

 

用を足しているところを見られたくない。

 

この恥らいは、自分を守ろうとする大切な気持ち。

 

その気持ちを私達大人はしっかりと尊重して守ってやらないといけない。

 

その恥じらいを持つタイミングこそが、性教育の始め時だと私は思います。

 

自分が見られたくないところは見せたらいけない。触らせたらいけない。

そして友達のも見てはいけない。触ってはいけない。

 

お互いに大切にしなければいけないんだよって。

 

先日のこと。幼稚園から帰る早々、「吐きそう。お腹痛い」と言う年長のいち姫。

吐きそうな割には白くない唇。これは多分…

 

ドラ母「ウンコ出るんやわ。おトイレ行っトイレ。」

 

母のキレの良いダジャレに振り向きもせずトイレに駆け込み元気に一言。

 

いち姫「出たー!!」

 

ふー。良かった。

一安心したところで、

プルルルル プルルルル

幼稚園からお電話です。

 

先生「あ、お忙しい時間にすみません。実は今日、朝からいち姫ちゃんがウンチしたいって言ってはって、でもおトイレ開けられたら嫌って言わはったから先生が一緒に行ったげるって言ってついて行ったんですけどやっぱり出なくて、給食時間も吐きそう吐きそう言ってはったので大丈夫かなと思いまして。いち姫ちゃん具合どうですか?」

 

ドラ母「あぁ、いち姫、ウンチ出ないといつも吐きそうって言うんです。帰って来て立派なのたくさん出してたので大丈夫ですよ。ご心配ありがとうございます。」

 

先生「良かったですー!!トイレ勝手に開けないでって皆んなに言ってっていち姫ちゃん言ってはったんです。」

 

 

ドラ母「そうですか。先生お忙しい中ありがとうございます。」

 

先生「いち姫ちゃん元気そうで良かったです〜!また明日もお待ちしてます〜!」

 

いち姫はとてもデリケート。

 

用を足しているところを見られたくなくて、幼稚園で便を出せません。

 

やめてって自分で言いなさいと何度も諭しましたが、いくら言ってもやめてくれない、と。

 

そりゃそうでしょうね。

 

鍵もないし、みんなトイレをノックするマナーも知らないのだから。

 

だからいち姫は、先生からみんなに話して欲しいというのです。

 

 

ドラ母「いち姫ちゃん、幼稚園でちゃんとウンチしようとしたんやんね?今先生が教えてくれたよ。偉かったね。でもまた開けられたら嫌で落ち着かなくてウンチ出なかったんやね?かわいそうに。」いち姫「…うん。」ドラ母「今日もトイレ勝手に開けられた?」いち姫「…うん。」ドラ母「やめてって言った?」いち姫「なんで開けるのって言った。そしたら入ってるかわからへんから開けたって。」ドラ母「すごいやん!ちゃんと聞けたんやね!なんで開けるのかの理由がわかって良かったね!でもまた開けられるかもって思ったら嫌よね?」

いち姫「うん。」

 

そりゃ嫌でしょう。6歳だってちゃんと恥じらいはあるんです。鍵の付いてないトイレでただでさえいつ開けられるかわからなくてドキドキしてるのに、実際に毎日開けられてたら。特にウンチなんてリラックスしないと出ないのにそんな一触即発な状況じゃストレスでしかないでしょう。

 

出るもんも引っ込むわ。

 

どうしようか。

 

思い悩んでママ友に連絡してみました。

するとママ友の子も同じ事で悩んでいると。

 

こりゃあ、きっとたくさんの子が悩んでるな。

 

開けてしまう子に悪気が無いのは百も承知です。

 

開けないでって、嫌なことは嫌って言うのが大切ってことも承知してます。

 

だけど、安全の為に鍵が付いてないトイレなら、中に人が入ってるかもしれないからトイレをノックしようね、って教える必要はあるんじゃないの?

 

男女共同で自由に開け放題のトイレって、デリケートじゃなくてもハラハラドキドキしてゆっくり出してられへんやんか。

 

と思うのです。

 

下半身を露出せざるを得ないトイレで、いつ誰に見られるかわからないなんて嫌ですよ。

 

子どもだから恥じらいが無いわけがない。

 

子どもだって恥じらいはある。

 

当たり前のことです。

 

 

ドラ母「いち姫ちゃん。明日もトイレ開けられたらコンコンてドアを叩いてって言ってごらん?みんなわからへんのやわ。いち姫ちゃんが教えてあげて。無理なら先生に言ってもらい。」

 

いち姫「あのな、幼稚園のトイレな、少なくなってん。今まで1クラス4個で2クラスで合わせて8個あったから皆んな入れたんやけど、年長組さんになってから2クラスで仲良く使いましょうって言って4個しかないねん。2クラスで4個。だからな、皆んな開けてしまわはるねん。」

 

すごくわかりやすい説明。よくわかった。そういう事情か。

 

翌日もいち姫はウンチを我慢して帰って来ました。

やめてって言えない。コンコンしてって言えない。先生に皆んなに言ってって言っても自分で言ってと言われるだけ。

こちらから電話しても、他の子は気にしてない。いち姫がデリケートだから…とまるでいち姫の捉え方が悪いみたいに。

 

そしてその次の日。

またまたウンチを我慢して帰って来たいち姫。今日は隙間から男の子が覗いていたと。先生に言ったけどまた自分でちゃんと言ってと。

 

いち姫「隙間があって鍵がないトイレが悪いねん。だから幼稚園が悪いねん。私言ってんのに!」

 

ドラ母「そうやんね!いち姫が頑張って言ってるのにな!!ママが先生に言っていい?」

 

いち姫「ママ言って!!」

 

わかった!!

もう我慢できない。

ハッキリ言わせて頂きますよ!!

子どもが何でもかんでも自分で言えるワケないでしょーが!

 

プルルルル プルルルル

 

ドラ母「先生ですか?連日すみませんがトイレの事です。今日は隙間から男の子が覗いてたようです。相手の子に悪気ないだろうとは思いますが性的な興味も出てくる年齢です。いち姫だって恥じらいはあるし親としても心配です。いち姫がデリケートやからとかそんな問題じゃなく、恥じらいは大事な感情やと思うんです。だからちゃんとノックしてから開けるとか声かけてから開けるとかトイレのマナーを皆んなに教えてあげてください。開けた子覗いた子だけじゃなく全員に。他にも悩んでるお子さんいるって色んなお母さんから聞きました。だからよろしくお願いします。」

 

ちょっと誇張表現した部分はありますが一気に、しかし落ち着いて言いました。

 

先生「わかりました。すみません。今日もいち姫ちゃん、男の子に覗かれたって帰りに教えてくれはったんですけど、また軽く流してしまって…」

 

軽く流した~!?

 

ドラ母「はぁ〜。そうだったんですか。いち姫、ちゃんと先生にも言ってたんですね。自分で言うのは大事と思いますけど、この件は先生が全員に周知して頂きたいです。」

 

私にしては珍しくビシっと言わせて頂きました。

 

先生「はい。わかりました。明日皆んなに話します。流してしまって本当にすみませんでした。」

 

ほんまに流しすぎや!

 

でもちゃんと話し聞いてくれるし明日には周知してくれるって言うし、いい先生やな。

 

来年には小学生になる年長組の子ども達。

トイレノックマナーを知っていた方がいいでしょう。

 

次の日。いち姫が幼稚園に行っている間中、私の心臓はバクバクでした。

 

いち姫が傷付いていないといいけど。

先生が上手く話してくれるといいけど。

 

迎えに行くと、いち姫と一緒に先生が出て来て教えてくれました。

 

実は皆んな、勝手に開けられたり覗かれたり、トイレの中に入られたりしていた事。

 

みんな自分自身も勝手に開けたりしてしまった事がある事。

 

それは全部中に誰か入ってるかわからないからという事。

 

お互いにそれがすごく恥ずかしくて嫌だったという事。

 

トイレノックマナーに皆んな大賛成な事。

 

先生「開けられるの皆んな嫌やったみたいです〜!」

 

嫌やろう。普通に。

 

先生「今回、こうして言ってくださったおかげで皆んなで話し合えてトイレのマナーも学べて、本当に良かったです。本当にありがとうございました。いち姫ちゃんが気付いてくれたから。いち姫ちゃん流してしまってごめんね。これからも何かあったら先生にどんな事でも教えてね。」

 

いち姫はとてもデリケート。嫌な経験を人に報告するのも心臓が飛び出すくらいに緊張したはず。それなのに何度も何度も先生やママに報告してくれました。

本当によく頑張ったと思います。

 

流しまくった先生やけど、こんなに上手に皆んなの気持ちをまとめてくれて…

さすがはプロフェッショナル!

ありがとう!

感謝です。

そりゃあね、忙しいですよね。たくさんの園児を見てくれてるんですから。自分なら絶対いやだと思う仕事をこんなに優しい笑顔でこなしてくれてる先生に私ごときの頭なんて上がるはずないんです。

 

ドラ母「本当に良かったです。先生お忙しい中本当にありがとうございました。なかなか家庭ではトイレノックするとか教える機会ありませんからね。」

 

先生「そうですよね〜。」

 

うん?

ちょっと待って。

 

家庭ではトイレノックするとか教えてない?

 

うちは?うちの子に教えてたっけ?

偉そうに騒ぎ立てたけど、我が子は開けてなかったんか?

 

帰宅後…

 

ドラ母「いち姫ちゃん?いち姫ちゃんて、トイレコンコンしてたん?幼稚園で。」

 

いち姫「してたよ。」

 

ドラ母「すごいやん!じゃ、じゃあ、勝手に開けた事は?」

 

いち姫「ないよ。」

 

ふー。良かった良かった!

奇跡やな。

ビビリで石橋を叩いて渡るタイプやからトイレのドアも叩いてたんやな。

 

ドラ母「いち姫ちゃんが頑張って先生やママに言ってくれたからこれからは勝手に開ける人は減ると思うよ。でも皆んな慣れてないから開けてしまう事もあると思う。いち姫も開けてしまう事あるかもしれん。だから、閉めてって言おうね。いち姫もちゃんとコンコンてノックする癖を付けてね。」

 

いち姫「もうちゃんとノックしてるわ!」

 

はい。すみません。

そしてママはまずはちゃんと我が子に確認する癖をつけます。

 

こうして、幼稚園ではトイレをノックして中に誰か入っているかを確認する事になりました。

 

タイトルに"娘が起こした革命"なんて大それたことを書きましたが別に革命でもなんでもないですね。

ただの親バカです。

 

軽く、軽く流してください。

 

こんな長文を最後まで読んで頂きありがとうございました。