ディズニー英語システムは本当に英語を話せるようになるのか
どうも。ドラ母です。
こう見えて我が家はディズニー英語システム(DWE)のユーザーです。せっかく家にあるので今日はその話をします。あ、でも全く役に立たない話しなので覚悟して聞いてください。
結論から言いますとうちの子は英語が話せません。残念ながら。
親の私が挫折したからです。情けない。
長女いち姫が2歳になった頃、急に英語教育に目覚めた私。
毎晩のお楽しみであるネットサーフィンをしているとやたらと目に入るんです。DWEの広告が。
もともとは英語に全く興味なんてなかったのですがYahoo!を開く度に出てくるあの広告。
何度も何度も目にするもんだから段々気になりはじめ…気付いた時には無料サンプルを請求していました。
届いたサンプルDVDを見せるとあっという間に収録曲を覚えたいち姫。楽しそうに英語の歌を歌っていました。
すごい。天才。これは買いやな。
高いと噂のDWE。値段を調べよっかなーと思っていると携帯が鳴りました。
ジリリリーン!
DWEからでした。なんとナイスなタイミング。
親しみやすい彼女の声は耳に心地良く気付けばこちらからペラペラ喋っていました。
ドラ母「サンプル?届きましたー!うちの子すごく気に入ってもうずーっとDVD見ててあっという間に全部の歌覚えたんですよー!もう天才ですよねー!え、天才?やっぱり!?ですよねー!じゃあやっぱり買っとこー!買いたいんですけど高いって聞くし今調べようと思ってたところで電話頂いて助かりましたー!月いくらくらいですかー?え、月¥2,800?やっすー。しまじろうと同じくらい?わー!うち、しまじろうもしてるんですよー!意外に安いんですねー!じゃあ買いますー。え?無料体験?受けないとダメ?えー、はいはい、わかりました。え?パパも一緒に?あーはいはい、わかりました。じゃあ来週の日曜日でどうですか?住所確認?はいはいあってます。嬉しいなー。」
てな具合に。
その夜、帰って来た旦那に無料体験を受けるから来週日曜日は開けておいてくれるよう頼みました。
旦那「えー!?体験!?そんなん絶対高いやつやん!わざわざ来るんやからめっちゃ高いの売りつけられるに決まってるやん!絶対買わへんで!」
ドラ母「大丈夫!大丈夫!月¥2,800やって。」
旦那「ほんまにー!?上手いこと言ってもっと高いんちゃうの!?」
ドラ母「ほんま!ほんま!万が一高すぎたら断わろ!」
旦那「…わかった。絶対やで。」
ふー。危ない危ない。当日まで黙っといたら良かったな。
そして体験当日。
訪れた女性アドバイザーは電話をくれた方とは別人。
自信に満ちた笑顔を振りまきながらリビングへと続く短い廊下を颯爽と歩きます。
ヤバイ。これは¥2,800じゃないわ…。
DWEめ。こんなデキるキャリアウーマンを送り込んで来るくらいだ。相当高いはず。
珍しく直感が当たり体験の終盤になって明かされた超高額なお値段に目玉をひん剥く世間知らずな私たち。
ひゃ、ひゃ、ひゃくまんえん!?
じゃ、じゃあ、あれを削ってこれを削ってそれもこれも根こそぎ削って…
ふー。
ろくじゅうまんえん…。
安くなったな…いやいや待て待て!錯覚錯覚!まだ高い…。
電話で聞いていた月¥2,800ていうのは、1番お安いタイプ(¥150,000くらい)の月額払いの事でした…。ちゃんと聞いときゃ良かった…。
どうせならネイティブな英語を目指したいというと、それならって事で約¥600,000です。
「一見高く見えますが英語教室や留学よりは格段にお安いです。お教室ならもしご兄弟がお生まれになれば2倍のお月謝がかかりますし、留学であれば年間300万円はかかります。それに比べたらDWEはお手頃価格だと思います。物心つく前から遊び感覚で英語を習得できますし、お受験は英語以外の教科に集中して頂けます。今のお嬢様の年齢であればすぐに話せるようになりますよ。4歳以上ではなかなか難しいですので始めるなら今です。」
なんと言われようが高すぎる。英語はもういい。諦めよう。
断わろうとしたその時、
旦那「わかりました。買います!」
ドラ母「えっ!?」
旦那「買います!子どもの為に!」
お、お前さん…。大丈夫なのかい?
旦那「安いもんですよね!」
あかん…。催眠術にかかった目になってる…。
(アドバイザーさんは催眠術をかけたりしません。それくらい素晴らしいプレゼン能力という事です。)
一括ではキツいのでリボ払いに。会員(WFC:World Family Club)に入ると雀の涙ほどはお安くなるしアウトプットの場に参加できるのでって事で会員に。リボ払いなのと会費がかかるのとで結局は月約¥15,000ほど支払う事に。
トホホホ…
高すぎる…。まぁいいか。天才いち姫が英語ペラペラ話せるようになるんなら。お金出すのは旦那だし。
こうして始まったDWEライフ。
毎日毎日DVDやCDを付けて英語脳を育てました。するとさすがは天才。1週間もしないうちにアルファベットをマスターしTやIなど簡単なものは書けるようになりました。もちろん発音だってバッチリです。
自己紹介は英語でできるし褒めれば褒めるほどどんどん英語を吸収していきました。
あぁ最高!買って良かった〜!
喜んだのも束の間。
いち姫「ディズニーいや!ソフィア(ちいさなプリンセスソフィア)見たい」
早々にDWEに飽き始めたいち姫。
まぁ確かにね。ずっとDWEばっかりじゃ飽きるよね。しかもなんか入眠儀式みたいな曲が多くて眠くなるよね。私が。
ヤバイな…。そうだ!イベントに行こう!
WFCのイベントはアウトプットの場でもありネイティブの英語に直に触れられる楽しい所…なんですが。
生まれながらに超繊細で敏感で人見知りで場所見知りな上にイヤイヤ期だったいち姫は泣き喚いて結局イベントに参加できませんでした。
はぁ〜。どうしよ…。
ここが踏ん張り時でした。ここで踏ん張って諦めなければ今頃きっと、いち姫はペラペラでした。
手を替え品を替えDWEに触れさせようとしても頑なに拒否するいち姫。
はぁ〜。ちょっと休憩しよ。
DWEから離れること3年。
いち姫は綺麗さっぱり英語を忘れています。
話せるのは「Are you serious? Yes.I'm serious.」「Are you seriously? Yes.I'm seriously.」だけです。
てなワケで、今ではすっかりホコリをかぶっているかわいそうなDWEの教材。
DWEはうちのように親が挫折するパターンが多いらしいですが納得です。
DVDやCDをかけ流して一緒に教材で遊んだらいいだけなんですけど、なんかこう、嫌がる子のご機嫌取るのも疲れるし曲も好きになれないしでうちは早々に挫折しました。
悔しいことにDWE経由で知り合った家庭の子は皆んな親が挫折しなかったおかげで英語ペラペラです。
ほとんどの子どもは途中で飽きてしまうんですがそれを見越したDWEはちゃんと飽きさせないように色々と準備をしています。
親がそのチャンスを子どもに与えればいいだけなんですが、それがねぇ…。あの曲がね…生理的にちょっとね…。 (おい!)
生後0ヵ月から聞かせるのがいちばんいいらしいですが、知り合いの兄弟は7歳、5歳から初めてペラペラになりました。親がものすごく頑張ってましたからね。4歳以上は英語脳にするのが難しいと言われる中ですごい事です。
親が頑張って頑張って子どもが英語嫌いになるのを阻止できたらしめたもの。
うちみたいにすぐ諦めさえしなければいい買い物です。
…が、それがまた難しい…。
うちではもう、ただのお荷物です。
あははははは…。
いち姫が幼稚園行ってる間に二太郎に聞かせたらいいんですけど…あの曲がね…。生理的にちょっとね…。寝てしまうんですよ、私が(最低やな!)
昨年にリニューアルしたらしいのできっと楽しくなってるでしょうけど…調べる気にもなりません。(マジで最低やな!)
もう売ろうかなって以前妹に相談したら、
「うちも買いたかったー!でもうちの子にはもう遅い(当時7歳)から無理やしなー。もったいないから置いとき!孫のために!」
と気が遠くなるような助言をしてくれました。
ちなみにこの妹、10歳girlと4歳boyの母親なんですが、助言をくれた2年後に家族でアメリカに移住しました。妹旦那の転勤で。
なので妹の子ども達は英語がペラペラです。
9歳で渡米して2年でペラペラ。ちゃんとネイティブな英語。
(結局、何歳から始めてもいいんじゃ…?)
そんな姪っ子が帰国したある日、いち姫に英語を教えてくれました。
「いち姫ちゃん!いちばんよく使う英語教えてあげる!これさえ覚えといたら大丈夫やからな!しっかり覚えるんやで。
Are you serious? Yes.I'm serious.(マジで?うん。マジで。)」
…何でこれ?
そしてその1年後。再び帰国した姪っ子はまたいち姫に英語を教えてくれました。
「いち姫ちゃん!新しい英語教えてあげる!これもめちゃくちゃ使うから覚えときや。
Are you seriously? Yes.I'm seriously.(本っ当に?うん。本っ当に。)」
ねぇ、ほんまに何でこれ??
以上、何の役にも立たないレビューでした。
テヘっ。
仕方ないからうちも渡米しよかなと考えています。
え?
Yes! I'm serious!
See you!