うちのくだらない話

ポジティブに生きたい母の心の叫びを綴るブログ

ありのまま生きたい母親をディスる5歳児の真意

どうも。ドラ母です。

 

幼稚園の帰りに長女いち姫が申し訳なさそうに言いました。

 

いち姫「あの〜、こんな事言ったら、ちょっと、悪いんやけど…。ママより、あい先生(担任)の方が好き…です。」

 

何よ、いきなり。

戸惑う母に続けてひとこと。

 

いち姫「だって先生の方が…めっちゃ可愛いから。」

 

顔かよ。

 

いち姫「なんか…ごめんね。」

 

なんか謝られると余計に傷つくな。

でも、優しいね…?

 

ドラ母「い、いいよ…」

 

まぁ、母より先生が好きなんて幼稚園が楽しい証拠だから喜ばしい事です。

いちいち気にしていられない。

いや、それどころかこんなに子どもを大切にしてくれてる先生に感謝しなければ。

 

いち姫「あ、今日ね、初めてね、やあ子ちゃんのお母さん見たよ。すっごく綺麗やった!ママより。」

 

ドラ母「え、ママより綺麗なママなんているん?」

 

ピュアな子どもになんて事言うんや!とんでもない母親やな。と言われそうですが大丈夫です。

 

いち姫「うん。綺麗なママいっぱいいる。やあ子ちゃんのママはめちゃくちゃ綺麗やった!」

 

美的センスがピカイチのいち姫は母の言葉に決して惑わされませんから。

 

ドラ母「やあ子ちゃんのママそんなに綺麗なん?お化粧しまくってはるんかもな。あははは。」

 

うわー。ほんまに最低な母親やな。

 

いち姫「ううん。ほとんどお化粧してないのに綺麗やった!でもママがお化粧した時には負けるかも。」

 

ヨシ。勝ったな。母はとんでもなく厚化粧やからね。クイーン オブ アツメイク。

スッピン美人に負けてたまるか。

 

ま、最近は化粧もしてませんけどね。

 

いち姫「ママさー、なんで最近、お化粧してないの?」

 

ドラ母「え?だって毎日マスクするから顔の半分隠れてるのに化粧するの面倒くさいやん?それにママのお化粧が二太郎の肌についたら二太郎くんお肌荒れちゃうからね。」

 

もっともらしい理由を並べたものの、本音はアツメイクを落とすのが面倒だからです。ピュアな子どもには言えません。

 

いち姫「ふーん。私も綺麗なママが良かったなー。」

 

ドラ母「…いち姫ちゃんのママ綺麗やから安心して。」

 

半泣きで必死に娘を励ましながら実は自分を励ましている母。我ながらかわいそう。

 

いち姫「だからママは綺麗じゃない。お化粧したって、やあ子ちゃんのママよりほんのちょっと綺麗になるだけやで。」

 

ほらね。うちの子ね、ものすごく美的センスがいいんですよ。ナチュラルメイクでも綺麗な人が本物の美人てちゃんとわかってる。好きな人=綺麗に見えるって事はない。ラブフィルターなんてかからないし母の心にいくらでも致命傷を与えてくれます。

 

ドラ母「そっか…。やっぱりまだまだ痩せなあかんよね。痩せたら見やすくなるからなー。」

 

綺麗じゃない=顔のせいなんて認めない。

脂肪のせい。でしょ?そうでしょ?

 

いち姫「ママ、痩せても"ここ"は残しといてね。私好きなんだー。"ここ"柔らかくって気持ちいいし。」

 

そう言いながら母の二の腕(別名 振り袖)を摘まむいち姫。

 

ドラ母「えー、痩せたらここ消えてなくなるよ?でもその代わりママは今より綺麗になるよ?」

 

元は綺麗やったみたいに言うな。

 

いち姫「えー?じゃあ、いいよ。痩せないで。」

 

へっ?

 

いち姫「ママ、痩せないで。」

 

ドラ母「えー?痩せたらもっと綺麗になるのに?本当にこのままでいいの?」

 

いち姫「うん。いいよ。綺麗なママより気持ちいいママの方がいい。ママそのままでいていいよ。」

 

気持ちいいママって。クッションか。

 

ドラ母「じゃあ、お言葉に甘えてこのまま太り続けるわね。」

 

だって太ってても綺麗でお洒落な人いっぱいいるし。私もダイエットとかせずにこのままで、ありのままで、綺麗を目指そう。

って事で、チョコパイでも食べよっかな♡

 

いち姫「ママって、左の目が大きくて右の目が小さいね。鼻の穴は左が△の形で右が♢の形だね。口も歪んでる。うわー。まさか私もそんな顔なの!?」

 

え、何?急に何?

それは、そこは、母の最大のコンプレックスなのに…。だから厚化粧で隠しまくっていたのに。

まさか若干5歳にして顔の非対称に気が付くとは何という観察力。辛すぎる…。

 

チョコパイ食べる気失せたわ。

 

だけどめげない。顔の事言われていちいちめげたりなんかしない!そんな姿を母として娘には絶対に見せない!

 

ドラ母「へー!!もう気づいたのね、いち姫ちゃん。すごいねー!そうよ。ママの顔はバラバラなのよ。昔は福笑いって呼ばれてたわ。ほら、お正月に遊んだでしょ?あの福笑いね。でも大丈夫。いち姫ちゃんはパパに似たからすっごく可愛いよ!」

 

もう悲しい。コンプレックスを晒し者にされてズタズタに切り刻まれた感じ。

子どもって残酷。

でもいいのよ。何を言われたってママはあなたを愛してる。

 

パパ「え?福笑い?マジでー?わははは!ヤバ〜い!」

 

うるさい!黙っとけ!お前は、、、この世界でお前だけは黙っとけ!離婚するぞ!?

 

いち姫「本当に私、ママみたいじゃない?」

 

ドラ母「うん。違うよ。バラバラの顔じゃないよ。」

 

パパ「いち姫ちゃんは可愛いから安心してや。」

 

おい!!だから黙っとけって!

 

「いち姫ちゃんは」の「は」ってなんや!?

誰と比べた!?まさか嫁か?アンタの嫁か?

チョコパイ全部食べてやるぞ?

 

パパ「パパは全然気づかへんかったけどなー。ママの顔がバラバラなんて。今もそんな風に思わへんけどな。」

 

まぁ、ダーリン♡

あなた、まさか、まだ私に恋してるの?

ほら、恋は盲目って。そうなの?

 

パパ「なのに、いち姫は気づくんやもんなー。ほんまにすごいな!!よく見てるんやな。観察力が天才的。」

 

なんやねん。

持ち上げるかケナすかどっちやねん。

 

いち姫「ふー。良かったー。ママに似なくて。」

 

よ、良かった…ね。

ママも安心。

 

でもさ、でもね、

 

ドラ母「いち姫ちゃん?顔が変とかさ、ママにやから言ってもいいけど、他の人には絶対言わないでよ?すごく傷つくからね。」

 

いち姫「わかってるよ。そんなん言うわけないやん。ママは綺麗ちゃうのに髪の毛も服も変やしお化粧もしーひんから言うんやで?他のママみたいにちゃんとオシャレしてよ!」

 

ドラ母「ご、ごめん…」

 

ごめんなさい。

オシャレより脂肪を隠す服を選んでごめんなさい。

 

髪の毛が広がるからってハンドクリームで押さえ付けてクリームが白残りして白髪の束みたいになっててごめんなさい。

 

暗いとこで眉毛描いて一般人やのにイモトさんみたいになってごめんなさい。

 

ばあばお手製の布マスクをしわくちゃのまま付けててごめんなさい。

 

ズボンほつれたまま履いてごめんなさい。

 

たまにやけど、顔洗うの忘れて1日過ごしてごめんなさい。

 

これからはちゃんとします。

 

ありのままでもありのままが過ぎました。

 

いち姫は身だしなみの事言ってたんやね。

そうよね、もっとちゃんとしないといち姫恥ずかしいよね。当たり前やんね。

ママ、身だしなみ、頑張るね。

 

パパ「ママ頑張ってな。いち姫と二太郎の為に。よろしく頼むわ。あと、俺の為に。」

 

はい。わかりました。

 

愛する家族の為に決意を固めた私は、チョコパイをそっと引き出しに仕舞いました。

 

終わり。

 

今日もくだらない話しを最後まで読んで頂いてありがとうございました😊

 

それではまた♪