うちのくだらない話

ポジティブに生きたい母の心の叫びを綴るブログ

よくもやったな!嫁VS姑 一触即発の危機

どうも。ドラ母です。

 

あなたはポテトサラダやスパゲティサラダ、マカロニサラダは好きですか?

マヨネーズで味付けしてある、ちゃんとおかずにもなるボリューム満点なあのサラダ達です。

 

え、マヨネーズは使わない?ウィンナーとガーリックと塩胡椒で味付け?何それ美味しそう!ガーリックって生のすりおろし?それともフライドガーリック?

 

へ、そちらのあなたはアンチョビ入れる?アンチョビって何?あんこをちょびっと?え、違う?え!?イワシの塩漬け!?そのまま焼いて食べるんじゃなくて?ポテトサラダに入れるの?何それ美味しいの?

 

はい、こちらのあなたはチーズ入れる?ポテサラにチーズ?じゃがいもとチーズ!?すごい!イタリアーン!美味しそう!今度作ってみます。ちなみに何チーズ?え、ゴルゴンゾーラ!?ってあの、臭い?あぁ結構クセ強いね…。や、やめとこかな…。

 

このように各家庭によって同じポテサラやスパサラでもマヨネーズ入れたり入れなかったり色んな味付けがありますよね。

 

うちのポテサラはシンプルに塩胡椒とマヨネーズで味付けします。

 

スパゲティサラダ(略してスパサラ)やマカロニサラダ(略してマカサラ)には塩胡椒とマヨネーズと隠し味にツナ缶も入れます。ツナ缶の旨みがアクセントになってなかなかいい味になりますよ。

 

マヨネーズの量はご想像にお任せしますね。(ちなみにマヨラーです。)

 

ちょっと長くなってしまいましたが、何が言いたいのかと言いますと作り手からすれば、ポテサラやスパサラにはちゃんと味付けしてるよ、完成品だよ、ちゃんと自分を主張してるよ、だからこのまま食べてねって事です。

 

ポテサラやスパサラ作るの結構大変じゃないですか?

 

うちの場合、きゅうりを輪切りにして塩揉みして水分切って、玉ねぎスライスにして水分切って、にんじんは千切りにしてレンジで柔らかくしてじゃがいもやスパゲティを茹でて冷まして味付けして…ってなかなか工程が多いので大変に感じます。サラダなんで他にメインや味噌汁も作りますからね。

 

だから結構大変に感じるんです。

なのに…

なのにですよ?

 

うちの旦那はしっかり味付けしたポテサラやスパサラにウスターソースをかけて食べるんです。

ドバドバと。

 

何すんねん!!

人が手間暇かけて作ったご馳走に!!

 

いやね、トンカツにウスターソースや醤油かけるとか、エビフライにタルタルソースやケチャップかけるとか、唐揚げにレモンや辛子つけるとか、目玉焼きに醤油や塩胡椒かけるとかね、そういうのはわかるんですよ。それはもう自由にして頂いて結構なんですけど、ポテサラとスパサラってそのまま食べる為のあの味付けじゃないんですか?

 

少なくとも私の親、妹、親戚、友達にポテサラやスパサラにウスターソースをかける人は今までいなかったんですよ。

 

なのに結婚してから初めてポテサラ作った日にひと口も食べずに上からウスターソースぶっかけられた日には本当に「何すんねん!」って叫んでしまいましたからね、新婚ホヤホヤの新妻が。

 

うちの旦那は自分を食通だと思ってまして、何か料理を出すとソムリエがワインを口に含んだ時みたいに口の中で吟味するんです。空気と混ぜて鼻から出して(息をね)風味を確かめるみたいなあの仕草。

 

で、「うん、美味しい…けど、後少し醤油がいるな」とか「うん、うん、うん?あー、これは酢醤油で食べたら合うと思う」とか「あ、辛子追加〜」とか言うんです。

 

いや…言ってました。

 

新婚早々せっかくの楽しい食事がうるさい旦那のせいで台無しになる日が続いたので、奥様の巨尻でドスンと敷いて差し上げましたらおとなしくなりましたので今はほとんどソムリエごっこはしなくなった旦那。

 

それでもポテサラやスパサラにだけはウスターソースをぶっかけます。

 

これが塩胡椒なら私もここまで腹も立ちません。塩胡椒だったら私の作ったポテサラやスパサラの味を引き立てるだけですからね。

 

ソースだから怒るんです。ポテサラやスパサラにはしっかり味付けしてあるとは言えソースには負けてしまいます。あんな濃い味のものをぶっかけられたらそれはもうソースサラダになってしまいますから。

 

ドラ母「またスパサラにソースかけてんの!?なんでやめてって言ってんのにそんな事するん!?」

 

旦那「ごめん、ごめん。でもこれだけはやめられへんねん。」

 

ドラ母「ほんまに腹立つわー!」

 

旦那「そんなに怒らんといて。ママの作るサラダはほんまに美味しいから。」

 

ドラ母「美味しいならソースいらんやん。」

 

旦那「ソースをかけて完成やねんな、俺の中では。」

 

なんやと!?腹立つー!!

ソースかけるまえに完成してるわ!

 

 

ポテサラかスパサラが食卓に並ぶ日はこのように不毛な闘いが繰り広げられる我が家。

 

ポテサラもスパサラも嫌いな長女いち姫は氷のように冷たい視線を両親に向けています。

偏食のいち姫はサラダというかきゅうりの塩揉みしか食べません。

 

ドラ母「いち姫ちゃん。スパゲティサラダひと口でいいから食べてみてね。美味しいよ。」

 

いち姫「ウゲ。マヨネーズかかってるから嫌だ。ママよくこんなの食べられるな。」

 

これほど家族に歓迎されないおかずをなぜ作るのかと言いますと、私の好物だからです。

 

ある日の事。

スパサラを作った日に姑が遊びに来ました。

 

せっかくなのでと夕食を一緒に食べる事になりスパサラ、味噌汁、ご飯、唐揚げを食卓に並べました。

 

姑「上げ膳据え膳やと美味しいわ〜」

 

といつもお決まりの褒めゼリフをくれる姑。

 

子ども達の世話を焼きながらふとテーブルを見るとウスターソースが置いてあります。

 

ドラ母「ちょっと!またスパサラにソースかけてるやん!!やめてって言ってるのに!!」

 

我を忘れ、姑がいるのもすっかり忘れていつものように旦那に怒ってしまいました。

 

ハッと気付いた時には険しい表情の姑。

 

新婚時代から姑の前では精一杯良妻を演じて来ただけにイメージがガタ落ちです。

 

可愛い可愛いうちの息子になんていう口の聞き方なの!?と今にも怒鳴られそうな危なげな雰囲気が漂いはじめピンと空気が張り詰めていきます。

 

なんとか話題を変えようと旦那を見ると口をパクパク動かし口パクで私に何かを伝えようとしています。

 

ドラ母「何よ?」

 

同じく口パクで応じる私。

 

旦那「…じゃない。」

 

ドラ母「え?」

 

旦那「俺じゃない。ソース。俺じゃない。」

 

ドラ母「え!?」

 

旦那「オカンやで。」

 

なんやとー!?

ソースをぶっかけたのはアンタじゃなくお母さまだとー!?

 

恐る恐る姑の前に置かれた取り皿を見るとベッタリついたマヨネーズとソースの残骸。

 

言うといてよ。オカンもソースかける派やでって。だから俺もかけるねんて言うといてよ!そういう大事な情報は嫁の耳に入れといてよ!知ってたらこんな大失態起こさないわ!!

 

うろたえる私をよそに、姑はそーっとソースまみれの取り皿を可愛い息子の前に移動させながら何も聞こえないフリをして

 

姑「いち姫ちゃん、スパゲティサラダも食べや。おばあちゃんが食べさせてあげようか?」

 

話題を変えていました。

 

いち姫「私マヨネーズ嫌いやねん。だからいらん。」

 

愛娘のこの一言が最後の一撃で、なんだか猛烈に孤独を感じました。

 

その場にいる家族がみんな敵に見えました。

 

そして頭の中に懐かしの曲が流れて来ました。

 

あなたも聴いた事があるかもしれません。

2013年に放送された長瀬智也さんと麻生久美子さん主演「泣くなはらちゃん」の挿入歌です。

 

♪世界中の敵に降参さ〜闘う意思はない

世界中の人の幸せを祈ります

おかしいですか人はそれぞれ違うでしょでしょでしょ

だからお願い関わらないでそっとしといてくださいな

だからお願い関わらないで私の事はほっといて

 

ほっといて

 

 

当時大好きだったこの曲がこの日の私の荒れた気持ちを落ち着かせてくれました。

 

もしかしたら世界中のみんなスパサラにソースかけるのかもしれない。

もしかしたらみんなマヨネーズ嫌いなのかもしれない。

ソースかけるかかけないか、ほっといたらいいやんか。

人はみんなそれぞれ違うんやから。

 

 

こうして何事もなかったように姑とのディナーはお開きになりました。

 

今でも旦那と姑はポテサラやスパサラにソースをかけて食べています。

でももういいんです。

 

人はそれぞれ違うから。

 

スパゲティサラダにソースをぶっかける、君に幸あれ!!

 

それでは今日はこの辺で。