ランチ会で公開処刑された話
どうも。ドラ母です。
決して美人ではないけれど、ごくごくたまに「ドラ母ちゃんて美人やな」と言われる事があります。そういう事を言う人はだいたい、普段かけているメガネを今日は忘れたとか私B専やからとか美的センスが人並みと真逆とかいや〜貴女の方が美人ですよと言って欲しいとか御歳9○歳とかの人です。
だって私の顔は愛する娘でさえ「ママの顔みたいになりたくない」と言うシロモノ。
(私の詳しい顔面情報に興味がある方はこちらをご覧ください。⬇️)
https://bananadoragon.hateblo.jp/entry/2020/09/19/010738
両親に愛情たっぷり可愛い可愛いと育てられ自己肯定感は中の下くらいは持ち合わせているおかげで、それほど悩んだ事は無いのですけどね。
でもやはり化粧する時は、どうせなら綺麗に仕上げたいと、もっとアイライナー長くしてとか、マスカラしっかり付けてビューラーでグイグイ持ち上げてとか、まぶたにラメ入りアイシャドーを塗りたくってとか色々欲張ってしまいます。
こうして出来上がった顔がある特定の人々には華やかに見える事があるみたいで。
スッピンでうろついてる時は見事に褒められた事がありません。
で、まだ二太郎を妊娠する前のある日、パートの上司に招待されてホテルランチに行ったんです。
メンバーは上司と先輩と同期3人と私の計6名。皆んな女性です。
この上司はとても仕事ができ華やかでキャリアウーマンというネーミングがピッタリの女性でした。
ただ、ちょっと天然なんですよね。
その場の空気とかTPOとか何もわきまえずに思った事を口走ってしまうんです。
私もそんな所がありますが彼女ほどじゃありません。
誰かが嫌な気分になる事なんて言いませんよ。多分。
そのランチ会は上司とパートの親睦を深める為に定期的に開かれていたんですが、毎回、ある話題から始まるんです。
「わぁー、ドラ母さん、本当に綺麗だわー。私美容が大好きでねー、化粧品とか美顔器とか好きなのー!」
私の容姿を褒めちぎった後に美容の話に持って行くのです。
パート同士はいつも顔を合わせてますが多忙な上司はたまにしか会いませんから会うたび褒められました。
そして毎回、その場がシラケます。
まぁね、こんなですからね、わからんでもない。
別に私以外のメンバーが酷く醜いわけじゃないし私とはどんぐりの背比べレベルの容姿(失礼か!)なのに、なぜかいつも私だけがその話題に引っ張り出されました。
褒められ慣れていない私はとりあえず「ありがとうございます、ははは。」なんて言って顔はゆでダコ、脇汗ダラダラになりながらなんとか受け流していました。
いつもはそこで誰かが話題を変えてくれて事なきを得ていたのですが、その日はちょっとしつこかったんです。彼女。
「わぁ、ドラ母さん今日も美しいわー!お肌も綺麗だしー!ちょっと旅行に行ったお土産にフェイスパック買って来たんだけど、ドラ母さんには必要ないくらい綺麗だわー!でもこれでさらに美しくなってね!他の皆さんはしっかりパックしてねー!」
ちょっと、失言が過ぎるでしょアナタ!!
いやぁ…ね、本当に私が上司が言うほどの美しさならば素直に喜べるんですけど、断じて違いますからね。
本当に美人なら、皆んなそこで賛同して先輩も同期も羨望の眼差しで見つめてくると思いますけど皆んな無言でシラケてそれぞれ違う方角向いてますからね。
まぁ、私が上司の立場なら、仕事ならともかく誰か1人の容姿をべた褒めしたりしませんけどね。だってみんな同じ女性ですから、オシャレしてようがしてまいが美には敏感なはずですから。
いつもいつも自分以外が褒められてたら気分悪いし。
そんな当たり前の事に気付かず褒め続ける天然上司。
シラケるメンバー。
気まずい中ゆでダコ&汗だくになり収集が付かず焦る私。
つらい、つらいよ、辛すぎる。
そんな沈黙を突如先輩が破りました。
「美しい…!?美しい…!?」
クビをかしげ何度も言う先輩。
「美しい…!?美しいなんて、私は言われた事ないですけどー!?」
ヒャっ!!お、怒ってる…!?
いえいえ、先輩は冗談めかして軽く上司を諫めたのです。
シラケるその場を和ませる為に。
さすがベテラン!
そんな先輩の気遣いに全く気付かない上司。
「美しいわよー!ドラ母さんはー!ねー!皆さん?」
あろう事かメンバーに賛同を求める天然っぷり。
いや、嫌がらせやろ。
やめてよ、もう。本当にやめてください。
「え、あ、はい…、綺麗…ですね?」
クビを傾げながら私以外で顔を見合わせるメンバー達。
完全に言わされてます感丸出し。
上司「ところでドラ母さんて何歳だったー?」
私「37歳です。」
上司「えー!?見えなーい!!すごく若く見えるわよ!ねぇ?みんな?」
メンバー「は、はい…」
あぁ、やめて。本当にもうやめて。
こんなんただの公開処刑やんか!!
穴があったら入りたかったです。心底。
そんな時、またも先輩が助け船をだしてくれました。
先輩「上司さんはおいくつでしたか?」
上司「え、私?50歳ー!」
先輩&メンバー「えー!!若いー!!その方がびっくりですよー!すごーい!!」
キャッキャ!キャッキャ!
みんなして賛同の嵐。
「すごーい!!綺麗ー!!」
置いてけぼりにされた私も負けじと賛辞を送ります。
ヨイショ!ヨイショ!ワッショイ!ワッショイ!
皆んな一致団結して上司を持ち上げた後は達成感で超気持ち良かったです。
ふー、疲れた!
これに懲りて、この後のランチ会ではあえてスッピンで行ったんですが、見事に上司は私を褒めませんでした。
どうやら彼女は私の顔の作りでは無く化粧の出来栄えを褒めていたようです。
ややっこしいな!!
自分に注目を集めるためのマウンティングだったのかもしれませんけどね…。
女って、コワイな♪
おわり。
今日もくだらない話を聞いて頂きありがとうございました。
それでは、また♪