うちのくだらない話

ポジティブに生きたいアラフォー母の心の叫びを綴るブログ

20歳の時に切れ痔の手術で入院した話

※完全に汚い方の下ネタですので苦手な方、お食事中の方、お上品な方はご遠慮ください。

 

あれはおよそ20年前の冬のこと。

 

まだ20歳そこそこのうら若き乙女だった私は、当時働いていた会社付近で流行していた胃腸風邪(多分ノロウイルス)に感染しました。

 

身長160cm、体重48キロの超スレンダーボディで皮下脂肪が少なすぎたのが災いしたようです。

 

後にも先にも経験したことがない、上から下からの激しい噴出。

 

寝ても覚めても苦しくて3日で4キロ痩せたほどです。

 

点滴を2回打ってようやく回復しましたが、思わぬところに胃腸風邪の後遺症が現れました。

 

肛門です。

 

痛い痛いイタスギル。

 

ピーのおかげで酷使された肛門が悲鳴を上げていました。

 

トイレはもちろん、体を動かす度に痛くてたまりません。

 

「あ!」「はっ!」「うぅ!」

 

動く度に奇声を発してしまう私に、職場の優しい先輩(女性)が声をかけてくれました。

 

先輩「うっさいねん!」

 

2つ年上の美しい先輩は少々言葉がキツいギャルですが、見た目によらず優しい人です。

 

私「あ、先輩すみません。心配かけちゃって。」

 

先輩「キモいねん!」

 

先輩の発するキモいという言葉は、私にはカワイイに聞こえます。(キモいぞ)

 

私「あ、そうですか。ありがとうございます。ちょっと、切れちゃいまして。肛門が。」

 

先輩「職場で肛門とか言わんときーや!キモいねん!」

 

私「すみません。ちょっと、胃腸風邪でやられちゃったんですよ。私の一番デリケートな部分が。」

 

そう。そこは、私の唯一の弱点。

 

先輩「だからキモいねんて。また痔なん?」

 

私「そんな大きい声で痔とか言わんといてくださいよ。ここ職場ですよ?恥ずかしい。」

 

先輩「みんなとっくに気付いてるわ。そんな、はっ!とか、うっ!とか言いながら反りかえってたら。」

 

私「え、マジですか?」

 

気付きませんでしたが痛さのあまり無意識に反りかえっていたようです。

 

当時の私は驚くほどに健康で快便でした。

 

おかげで体は細かったのですが、肛門は働きすぎてよく切れていました。

 

切れる度に優しい先輩に「どうやったら切れずにスルッと出せますか」などと相談していたので(若気の至り)すぐに事情を察してくれたようです。

 

先輩「そんなに痛いなら早く病院行ったら?」

 

私「大丈夫です。また耐えてみせます。」

 

耐えられると思ってたんです。この時までは。けれども無理でした。

 

いつもなら時間薬で治っていた傷が、どんどん酷くなるばかり。

しまいにはナプキンが必要になるほど出血するようになりました。

 

これはヤバい。なんとかしなければ。

 

そこで会社の上司の堀田さん(男性)に相談することにしました。

彼は自分を「痔主」または「痔のスペシャリスト」と呼ぶほど痔に詳しかったので良い病院を紹介してもらおうと思ったのです。

 

すると堀田さんは快く彼の地元の病院を紹介してくれました。なんでもその病院の医師は

「肛門のスペシャリスト」だそうで、どんな痔もたちまち治してしまう確かな腕の持ち主なんだそう。

 

堀田さん「大丈夫や。いぼ痔、痔ろう、切れ痔、全てを網羅した俺が自信を持っておすすめする先生やから大船に乗った気持ちで行って来い!それだけ出血が酷いなら多分、手術やと思うけど、確実に治してくれるから!」

 

私「ありがとうございます。怖いけど頑張ります!」

 

堀田さん「頑張れ!痔の後輩よ!」

 

年末の慌ただしいとある休日、希望を胸に紹介してもらった病院へ向かいました。

 

タクシーで。

 

私「○○医院までお願いします。」

 

運転手さん「はい、着きました…けど、ここで合ってます?」

 

なんでそんなことを聞くんだろうと外を見た私の顔から火が吹き出ました。

 

到着したそこには、医院名よりも大きな大きな金色の文字で

 

肛門科

 

と書かれていたからです。

 

何しに来たか一発でバレる病院やな。

 

私「あ、はい!この辺です」  

 

テンパり過ぎて、ここで合ってるのにこの辺ですなどと言って無駄にオブラートで包んでしまいました。若気の至りです。

 

中に入るとたくさんの人でごった返していました。みんなお尻に爆弾を抱えているのかと思うと、辛いのは自分だけじゃないんだなとホッコリした気分になりました。ようやく見つけた私の居場所。

 

そうして暖かい気持ちで3時間以上待ってようやく呼ばれました。

 

診察室に入るとすぐに肛門の様子を見てくれた肛門のスペシャリスト。

 

先生「これは切れ痔ですね。手術になります。」

 

さすがスペシャリスト。仕事が早い。

 

先生「ちょっと手術の予定が詰まってて年内にはできないんです。年明けになりますね。」

 

え!?年明け?それまでこのまま!?

 

先生「年明けはいつごろが良いですか?2泊3日の入院になりますが。」

 

私「年明けいつからでもいいです!一刻も早く手術してほしいです!痛くてたまりません!お願いします!」

 

必死に泣きつく私に先生はドン引きしていましたが、年明け早々に予約を入れてくれました。

 

その日は塗り薬をもらって帰りました。

 

それから2週間近くはその塗り薬だけでなんとか耐えていました。

 

そして待ちに待った入院の日。

 

浣腸したり検査したりでしょっちゅうお尻を出していて忙しく、あまり覚えていませんが、やっと楽になれると心穏やかでした。

 

 

次の日。オペ当日。

朝から看護師さんが付き添って処置室に連れて行ってくれました。

 

看護師さん「若いのにかわいそうにねぇ。手術は麻酔するから痛くないけどね、麻酔が痛いのよ。泣き叫ぶ患者さんもいるくらいだから。あなたまだ若いのに。かわいそうに。痛いけど頑張ってね!」

 

オペ直前に恐怖のドン底に突き落とされてしまい全身がガクガク震えてしまいました。

 

こんなことなら付き添いいらんかったわ。

 

恐怖のあまりにキュット引き締まってしまった肛門。

 

こんなんでオペできるのかな。

 

不安いっぱいのまま到着したオペ室。

 

処置室の壁に張り付けてある"診察時の体制"のイラスト通り、とんでもなく恥ずかしい格好で横になりました。

 

そこへ先生が入って来ました。4人。

 

えっ!?

 

先生「すみません。ちょっと研修生が見学していいですか?」

 

私「はい」

 

恥ずかしわ!

でももういい。どうでもいい。

私のオペが今後の役に立つならどうぞご覧ください。

どうせ会うこともないんだから。

とにかく早く手術してください。

 

そこへさらに看護師さん達がぞろぞろと入って来ました。7人ほど。

 

狭いオペ室にたくさんのギャラリー。

 

みんな間近で見れたんじゃないかな。

 

先生「それではいきますね。肛門の周りに麻酔を打っていきます。一周8回なので24回です。頑張って。」

 

24回!?

 

そら泣くわ。そら叫ぶわ。そら肛門引き締まるわ。

 

先生「力抜いてー」

 

無理やろーと思いながらも頑張って力を抜きました。

以外にもそれほど痛くなく、24回の麻酔の後、オペは順調に進みました。

 

私の肛門は切れ痔の手術に耐性があったようです。

 

オペが終わるとギャラリーもさっさといなくなりました。

 

良かった。目を見て「ありがとうございました」って言われたらどうしようかと思った。

 

無事にオペが終わって歩いて部屋へ戻る時も、さっきの看護師さんが付き添ってくれました。

 

看護師さん「あなた強かったわね!泣かなかったわね!もしかして経験者?」

 

私「いえ、初心者です。」

 

看護師「明日排便の時痛いよー。オペの日は排便ないから大丈夫だけど、明日頑張ってね!」

 

そりゃ痛いでしょうね。

傷だらけですからね。

でもそんな事は明日の私に任せて今日はゆっくりしよう!

 

そう思って部屋でゴロゴロしていたら、なんということでしょう。

その日の夕方にもよおしてきました。

オペ当日だというのに。

 

明日の私に任せたのに、今日の私が頑張る事になってしまった。

 

仕方ない。出すしかない。

 

かなりの脂汗をかいてトイレから出た時の感想は、これ程に絶妙な力加減を要するトイレタイムはそうそう無いな、です。

 

夕食を食べ、さあ、寝ようかな、そう思った時、部屋に白衣の男性が入って来ました。

 

研修医です。

 

術後の体調チェックだそうです。

 

研修医「お加減いかがですか?」

 

血圧を計りながらじっと見つめてくるその人は、私と同じくらいの年齢に見えました。

 

そして、なかなか、イケメン。

 

は、は、は、

 

恥ずかしい!

 

恥ずかしい!恥ずかしい!恥ずかしい!

 

こういう時こそ看護師さんが来てよ!

 

私、乙女よ?まだ若いのよ!?彼氏すらいないのよ!?

 

それやのに。こんな、肛門科で。

 

あっ!!

 

まさか、まさか、まさかあなたもあの中に!?

 

あのギャラリーの中にいらしたの!?

 

あーー!!!恥ずかしいー!!

 

 

静かにパニクっていた私の全身は湯上がりのゆでダコと化し、真っ赤になって湯気が立ち上がってしまいました。

 

研修医「ちょっと血圧高めですね。熱も計りましょう。」

 

あかん!あかん!今はあかん!体温計濡れる!脇はあかん!

 

焦りをひた隠しにして体温を計りました。

 

濡れませんように。脇汗バレませんように。

 

ピピピっ。

 

先生「あれ。」

 

私「えっ!」

 

先生「微熱がありますね。37.8度です。しんどいですか?」

 

ああ、先生。それは熱じゃありません。

ただの恥じらいです。乙女の。

 

なんて言えないので、

 

私「いえ、大丈夫です。」

 

と言いました。

 

全くしんどくないしただの恥じらいですから。

 

研修医「本当に大丈夫ですか?」

 

私「大丈夫です」

 

その人が部屋から出て行った後、嘘のように汗と火照りが消えました。

 

ほらね。

 

あぁ、恥ずかしかった。

 

どうしよう、あの人が運命の人やったら。

 

入院中、しょっちゅう診察してお尻を出してましたけど、その夜がいちばん恥ずかしかったです。

 

若気の至りってやつですかね。

 

無駄に心配しましたが、私の運命の人はギャル先輩の紹介で知り合った今の旦那でした。

 

取り越し苦労ってやつでしたね。

 

あれからもうすぐ20年。

 

肛門のスペシャリストのおかげで私の肛門は今日も元気です。

 

もし、痔に悩んでるあなたが関西にお住まいなら、この病院をオススメします。

 

入る時はちょっと恥ずかしいですが、痔は恥ずかしいもんじゃないです。

堂々と背筋をシャンと伸ばして入ってください。(反りかえりは可。)

 

以上。なんの役にも立たない切れ痔手術のレビューでした。

 

今日もくだらない話を聞いて頂きありがとうございました。

 

それではまた🎵