うちのくだらない話

ポジティブに生きたい母の心の叫びを綴るブログ

無口な姑の天然っぷりに気づいた日

なんかヘンだと思ってたんです。

 

出会った頃からなんかおかしいゾ、この人は、と。

 

誰のことってうちの姑さんのことなんですけどね。

 

やっと腹を決めて私を紹介する事にした旦那に引き連れられて姑さんに会いに行ったあの日から、ずっと引っ掛かってたんです。

 

なんか違うゾ、この人は、と。

 

そもそも旦那もなんかヘンなんです。

 

私を姑さんに紹介した時のセリフが、「この人と結婚するし。魚の食べ方が上手いねん。」だったし。

 

それを聞いた時には度肝を抜かれて冷や汗が吹き出たんですが、それへの姑さんの返しが更に冷や汗を促進したんです。

 

「魚なんてアンタの姉さんも上手く食べられるやろ」

 

うわ、キタ。キタキタキタキタ。

 

嫁イビリ来た! 

 

ってその時は思って冷や汗ダラダラになったんですけどよく考えたら旦那が悪いんですよね。

 

自分の母親に結婚相手を紹介する時のセリフが「魚の食べ方が上手い」っておかしいでしょ。

 

まるで結婚の決め手が魚の食べ方が上手いから、それだけみたいに思うじゃないですか。

 

確かに私は魚の食べ方は上手いですが他にも良い所はいっぱいあるんですよ。いや、あったんですよ、当時は。

 

優しいし思いやり溢れてるし上品だしフェロモン振りまいてるしスレンダーだし美人だし上げたらきりがないんですよ(誇張表現含む)。

 

だから魚の食べ方なんてそんな私の長所ランキングのいちばん下のものをわざわざ引っ張り出して披露しなくてもいいでしょって。

 

なんで今その話出すねんてビックリしすぎて冷や汗出してたらさっきの姑さんの返答ですよ。

 

しかもそれからはなぜか旦那も姑も黙りこくって何も喋らないから、気まずい雰囲気をなんとかしようと、出されたお茶を

 

私「うわぁ!美味しいお茶ですね!」

 

って言って褒めちぎったら

 

姑「そうか。ただのお茶やけど。」

 

の一言で会話が終了したので、あ、絶対に私嫌われてるって思ったんですよ。

 

まさか警戒されたのかな。

なんで家の息子にこんな美女が?まさか美人局か!?って警戒させてしまったかな、隠し切れないこのフェロモンでってそう思う事にしたんです。

 

だってそうじゃなきゃやってられませんからね、こんな態度されて。

 

それからは会うたびに私を「まりこさん」と呼ぶ姑に、なんだこの人は、と違和感を抱くようになりました。

 

誰やねん、まりこって。

一文字もかすってないんですけど。

私ドラ母っていう名前なんすけど。

 

てっきり旦那の元カノかと思ってたら姑の弟の奥さん、つまり旦那の伯母に当たる女性と私を間違えてるのだと。

 

はぁ?大丈夫かこの人は。

いくらなんでも間違わへんやろ、そこは。

年齢も違いすぎるし。

 

なかなか子宝に恵まれないのが気になるからって旦那がいないのを見計らって「ちゃんと(息子に)モーションかけてんのか」とか言い出すし。

 

なんやねんモーションて。

 

聞くなよそんなこと。

 

思わず「はい、かけてます。」って即答してしまった嫁の身にもなれよ。

 

口開くたんびにヘンな事言うし。

 

「オープンで温めや」 

 

…電子レンジですよね。

 

「オークッションに出したんか。」

 

…オークションですよね。

 

「ちょっとポットボトルのお茶買ってくる」

 

…ペットボトルですよね。

 

「バジールって美味しいんやな」

 

…バジルですよね。

 

「最近流行りのストトコやろ」

 

コストコの事ですかね。

 

「元気か、まりこさん」

 

…誰やねん。

 

 

もう「はい」って返事しときましたけどね。面倒くさいんで。

「あ、はい、まりこです。」とか言うてましたけどね、普通に。

 

これは新手の嫌味か嫁イビリかもしかして…なんて色々思うところはありましたけど、無口で笑顔が少ないくせに口開いたら間違いだらけの人が何考えてるかなんて私にわかるわけもないんでね。

 

そこはもう合わせとこうと。

 

愛する人を産み育ててくれた人やからとりあえず大切にしようと。

 

私、良妻なんで。

 

そんなある日のことですよ、やっと確信持てたのは。

 

姑の実家で義祖母(姑の母親)の一周忌があり、そこへ行く際の服装について姑から言われたのが、

 

「身内だけの小さい集まりやから、かしこまらなくていいから。黒い服なら何でもいいから。」

 

だったんです。

 

私、え?て思いまして。

 

だってそういう時は喪服ちゃうの?って。

 

喪服持ってなければともかく、持ってましたから普通に喪服で行くやろって。

 

不思議に思いましたがすぐにハッとしました。

 

罠かもしれない!

 

大姑の一周忌に喪服を着ないなんて何考えてるん?とか言うつもりかもしれない!

 

そう思った私はバッチリ喪服で参列しました。

 

で、当日。

案の定集まった親戚はみんな喪服でした。

 

 

ただ1人を除いては…

 

「お義母さん…」

 

なんと姑ただ1人だけ、喪服ではありません。

 

白いブラウスの上に黒のカーディガン、黒のスカートに、黒のタイツとローヒール。

 

一応断っておきますが、姑は全く派手ではなく、普段はとても地味な装いです。

体型はチョイぽっちゃり。

 

その姑がよりによってその日選んだスカートは膝上ピチピチのタイトスカート。

 

そしてタイツは網タイツ。しかも太モモには大きなクモの刺繍がある網タイツです。

 

え!?

 

ちょ、

 

お義母様!?

 

どうされました!?

 

しかも法要が終わって「暑い」と言いながらカーディガンを脱いだとき、白ブラウスの下にくっきりはっきり透けて見える黒いブラジャー。

 

超セクシーでした。

 

「黒のストッキングがなくて急いで買いに行ったらコレしかなくてな。ま、遠くから見たら網タイツってバレへんやろ。」

 

え、そんな大きな網目バレバレですよ?

 

その上なんとも恐ろしい事に、姑は自分の太モモに巨大クモ(の刺繍)が這っているのに気付いていないのです。

キラキララインストーンに縁取られた派手派手巨大クモなのに。

 

「網タイツでも地味なヤツやから良かったわ」

 

とか言ってましたから。

 

その時、確信しました。

 

あ、そうか、と。

 

そうだったのか、と。

 

姑さんも色々大変なんだな、と。

 

こうして姑が生粋の天然ボケだと確信した私はそれから姑発言のほとんどを笑って受け流せるようになりました。

 

本当に良かったデス。

 

 

 

おわり。

 

今日もくだらない話を聞いて頂きありがとうございました。

 

それではまた🎵