うちのくだらない話

ポジティブに生きたい母の心の叫びを綴るブログ

成人の日の思い出を語った時の娘の反応が酷すぎた話

こんばんは。ドラ母です。

 

昨日はめでたい成人の日でしたね。

 

春を思わせる陽気と真っ青な青空に誘われて、久しぶりに足を伸ばしちょっと遠くの運動公園に行く途中、凛々しく美しく着飾った新成人の方々をたくさん見かけました。

 

自分の若かりし頃を懐かしむ気持ちと、我が子達にもいつか訪れるであろうその誇らしい未来の姿に想いを馳せる母としての気持ちが入り混じり、胸がキューッとなりました。

 

あぁ、おめでとう。

 

おめでとう、新成人の皆さん。

 

そしてこの立派な方々を育て上げた保護者の皆さん。

 

本当におめでとうございます。

 

なんて思いながら、ちょっとウルウルしていると、ふと、ある事を思い出しました。

 

あれはそう、ちょうど20年前のこと。

 

艷やかな振り袖に身を包み、メイクは普段の5倍増しと、いつにも増して美しすぎた私と友人とで地元の有名な神社を歩いていたあの日。

 

新成人が続々と参拝に来るその神社では当時、振り袖姿の新成人を撮影するマニア(多分)がわんさか待ち構えていました。

 

先にいた新成人達を必死に撮影していた素人カメラマン達(多分)ですが、私達の姿を見つけるやいなや、

いっせいにこちらへ向かってそれはもう四方八方から激しくシャッターを押しはじめたではありませんか。

 

普段なら「え、ちょっとなんですか失礼な!私オランウータンと違いますよ!?」と抗議するところですが(常日頃オランウータンにクリソツと言われていたので)、この日の私はとても大きな心で彼らのシャッター音を受け入れることができました。

 

あぁ、わかるわかる。

シャッター押したくなるよね。着物もお顔も

こんなに綺麗なんだから♡

 

歩く度に付いて来るカメラマン達。

鳴り止まないシャッター音。

 

もう、仕方ないな。なんて思いながら出血大サービスでポーズまでキメてあげました。

 

おみくじを結ぶところへそっと手をかけ、艶っぽく振り返って…

 

見返り美人ポーズ。

 

もちろんカメラ目線。

 

流し目バージョン&上目遣いバージョンのスペシャル特典付き。

 

首を捻りすぎて筋がどうにかなりそうなくらい痛かったですが、その瞬間のシャッター音のけたたましさと言ったら芸能人の謝罪会見レベルでした。

 

ふ~。美女って大変。

 

と、まぁ、20年も前の事ですので多少は脚色されているかもしれない思い出ですが、これは娘にしっかり言い伝えておかねばならないと思いました。

 

母の美の伝説を。

 

私「本当にあの日は大変やったわ〜。もうそこら辺にいたカメラマンが全員ママ達を撮影しまくるからさー。フラッシュが眩しくて前見えへんかったもん。

それだけママ達が美しく光り輝いてたんやろうなー。ね、パパ?」

 

旦那「へ、へ〜?」

 

なんやその返事は。

 

また聞いてなかったんか。愛妻の独演会を。

 

いつもいつでもろくな返事しかできない旦那にほとほと呆れ返っていたその時、ひたすら黙って聞いていた7歳の娘いち姫が突然自分の頭をバシバシと叩きはじめました。

 

いち姫「やめろ!!消えろ!!この記憶!いや、イメージ!想像!消えろ!気持ち悪い!!」

 

叫びながらバシバシと叩き続けます。

 

私「ちょっと、いち姫!急にどうしたん!?頭がどうかしたん!?」

 

娘の異変に、まさかエクソシストの類いではあるまいなと不安にかられていると、

 

いち姫「違う!変な事想像して気持ち悪いから今その記憶消してんねん!!」

 

変な事?何それ!?何のことやー!?

 

いち姫「決まってるやん!

 

40歳の今のママの顔で振り袖着てる姿!!」

 

え?

 

え?

 

ちょ、

 

いち姫「あー!!消えろー!!消えてくれー!!

 

どっか行けー!!40歳で振り袖のママー!!」

 

 

ちょっ…

 

待てよ!!

 

娘の酷すぎる反応に目玉が飛び出しそうになっている愛妻を尻目に、運転中の旦那が珍しく大爆笑していました。

 

おいおい。そんな事だけチャッカリ聞いてるなよ。

 

一応、自分でも想像してみましたが、40歳でもバッチリ振り袖を着こなしていました。

 

何が気持ち悪いねん。

 

ほんまに!!

 

こうして、せっかくの私の美しき思い出が愛する家族によってすっかり黒歴史にされてしまい、とんだ成人の日となってしまいました。

 

女のコって、美にうるさいですよね。

 

早くこの顔に慣れてもらえるように、「ママは綺麗、ママは綺麗」と毎日暗示をかけようと思います。

 

おわり。