新年早々旦那にムカついた話
こんばんは。ドラ母です。
新年あけましておめでたいはずなのに、うちのいち姫がまた「見える見える」と震えだしたおかげで、めでたさ半減な正月を過ごしている我が家です。
あれはほんの2日前、1月2日の朝のことです。
いち姫「ね、ねぇ、ママ?今、廊下に誰かいたよね?」
私「いませんよ誰も。朝っぱらからやめてもらえますか?」
その時、家にいたのは子ども達二人と私だけ。
旦那は朝っぱらから出かけて不在でした。
いち姫「今、見たんだよ、いたんだよ。」
ただでさえ寒い正月の朝、娘の言葉で身も心も凍えそうでしたが、とりあえず詳しく聞いてみることにしました。
私「そうなん?ママには見えへんけどなー。どんな人?」
いち姫「めちゃくちゃ細い、ママより細い、背の高い女の人。」
私「え、ママより細い?痩せすぎやな。」
いち姫「うん。めちゃくちゃ痩せてる。ママも細いのに。(ちなみにママはダイエットも虚しく正月太りの63キロ)それでね、ピンクの服着てめちゃくちゃ長い髪の毛やった。」
私「へぇ。すごくリアル。」
いち姫「あぁ、怖い!ママほんまに見てないの?しかも髪の毛も肌も真っ白、顔はのっぺらぼうで、天井に頭つくくらい背が高いねん。」
怖っ。
私「え…その人、まだいはるの?ここに?」
いち姫「ううん。スーッと消えた。」
怖っ!!
私「あ、でもさ、黒い霊は悪くて白い霊は良いって昔から言うから、良い霊やわ。大丈夫やわ!!」
なんか昔聞いたことあるから。
でも、待てよ。まさか、それって…
私「いや、待って。正月にそんな真っ白い人ってことは…神様やわ!!今年はこの家族にめちゃくちゃ良い事が起きる前兆やわ!!やった!!そういう事やわ、いち姫ちゃん!」
さぁ、キミも一緒にポジティブにシンキング。
いち姫「そ、そうなの?」
私「うん!絶対そう!すごい大金持ちになるかもよ!神様見れて良かったやん!!さすがいち姫!」
きっとそう!絶対そう!
そうじゃないと困る!そうじゃないと怖い!
いち姫「だけど、もう見たくないよ。こわいよ。」
私「そうよね。怖いよね。怖いときは両手を合わせてお経を唱えてごらん。そしたら消えてくれるから。」
これも昔からよく聞くからな。
ようやく落ち着いたいち姫ですが、夜になるとまたまた震えだしました。
いち姫「怖いよー。前にも消えてるテレビの画面に雪女がうつってるの見たし。2回も。」
何?
私「雪女?家の中に?」
ここで朝にはいなかった旦那が話題に参加。
旦那「誰かテレビの前に座ってただけやろ。」
オバケなんてないさ。
オバケなんてウソさ。
いち姫「違うよ!ママもパパも誰もいなくて別の部屋にいて、それなのに映ってたんだよ。髪の長い、白い着物の人が!」
旦那「夢やろ?」
寝ぼけた人が見間違えたのさ。
いち姫「違う!!本当に見たんだよ!!2回も!」
私「ママは信じるよ。」
旦那「パパも」
どの口が言うねん。
いち姫「でも、雪女じゃないねん。」
私「え、じゃあ、誰なん?」
いち姫「わからん。わからんけど、雪女みたいやけど違った。雪女は綺麗やけど、写ってた人は綺麗じゃなかった。」
7歳で結構、辛口です。
私「え…どんな感じなん?」
いち姫「なんか…、ぽっちゃりしてて、気持ち悪い人やった。」
え、待って、それって…
旦那「ママやん。」
なんでやねん。
百歩譲ってぽっちゃりは認めるわ。認めるけどもやな、気持ち悪いってなんやねん。
愛妻に向かってなんやねん、ほんまに。
それがアンタの本音か。
そんな事思いながらよく結婚できたなアンタ。
マジむかつくー。
いち姫「違う。ママじゃない。もっと気持ち悪かった。」
もっと?
もっとって何なの、マイベイビー?
あなた自分の母親を多少なりとも気持ち悪いと思ってたの?
はぁ。ママはショックだわ。
どの辺?どのあたりがそんなに気持ち悪いの?ママに教えて?
急いでなおすから。
いち姫「あぁ、イヤだ!怖いよ!怖い事思い出しちゃったよー!!本読も。」
怖い事や悲しい事があると現実逃避する為に本を読み漁るいち姫。
小さく丸まって絵本「おしりダンディ」を必死に読んでいるその背中に向かって旦那が優しく言いました。
旦那「大丈夫やで。いち姫。雪女じゃなくてママやからな。安心しいや。」
そうよ。いち姫ちゃん。大丈夫よ。だから安心して今夜は早くお眠りなさい。
ママはちょっとパパとお話しがあるからね。
このあと開かれた夫婦会議で、「気持ち悪いとは思ってません。ぽっちゃりの部分でピンときました」などと言い訳を並べ連ねた旦那に心底ムカつきましたが、眠くなったので後日慰謝料¥5,000を請求してやろうと心に決めて切り上げました。
新年早々暗雲立ちこめる私達夫婦ですが、今年もなんとか(子ども達の前では)仲良く過ごそうと思います。
おわり