うちのくだらない話

ポジティブに生きたい母の心の叫びを綴るブログ

HSC長女がある日突然爪を噛むのをやめたワケ

どうも。ドラ母です。

 

うちの6歳の長女いち姫はHSCです。

環境の変化が多大なストレスとなる彼女は、私が働き始めた4年前から爪を噛むようになりました。

 

働くと言っても1日に2時間ほどのパートだったので実家の母や妹にいち姫を預けていました。


大好きなばあばや叔母さん、いとこ達と楽しく過ごすだけなのに、今までずっとべったり一緒だったママと2時間も離れるのが相当堪えたのでしょう、爪は噛むわ、体調は崩しまくるわで見ていて本当にかわいそうでした。

 

働き始めたばかりだけどそんなにストレスになるならもう辞めてしまおう、そう思いましたが"必ず慣れてくるから安心して働いたら良い。"と母と妹の後押しがあり引き続きお願いする事にしました。

 

もう少し様子を見よう。

 

しばらくすると、ばあばと叔母さんといとこと過ごす2時間を、いち姫はだんだんと楽しむようになりました。

決してママがいなくて寂しい状態ではありませんでした。

 

だけど、爪噛みはやめませんでした。

 

爪噛みは愛情不足と色んなサイトに書いてあったので、一緒に過ごす時間はとにかくスキンシップを大切にして言葉でもたくさん愛情を伝えました。

 

それでも、やめてくれませんでした。

 

爪噛みは叱ったり注意してはいけないとこれまた色んなサイトに書いてあったのでただひたすら見守り、優しく諭す程度に抑えました。

 

それなのに、やめませんでした。

 

やっぱり仕事してるせいかな。もう辞めてしまおうかな。何度も考えましたが、"お仕事辞めないで。頑張って。"いち姫が応援してくれるようになり、心配ながらも自分を奮い立たせる事にしました。


ですが幼稚園に入園してからも爪噛みは続きました。

 

特にテレビを観ている時や眠たい時に酷く噛んでいました。

 

無心で爪を噛む姿を見ていると心配で胸が押し潰されそうでしたが、入園したばかりだから爪噛みが酷くなっても仕方ない、と自分に言い聞かせ見守っていました。

 

二太郎を出産前に仕事を辞めましたが治りませんでした。

 

思えば、仕事を始めたあの時期の後も入園、クラス替え、私の妊娠、出産と、いち姫にとっては環境の変化の連続でした。

 

そりゃあなかなかやめられないよな。

 

気付けば4年間、手の爪を切っていませんでした。

 

見ていると、ストレスといより癖になっている様で夢中になり過ぎると血が出て痛がる事もあり、事態はますます深刻に。

 

そんなになってもやめない爪噛み。

 

癖になったらやっかいだな〜。

 

どうしようかな〜。

 

学生になっても大人になっても爪噛みをやめられなければ、何かと辛い思いをするだろうから。

 

なんとかやめさせたい。

 

そう思い、爪に塗る苦味成分の強いバイターストップなる物を買いました。

 

しかしこれがまた、すごかったんです。

 

可愛い我が子の口に入る物なので毒味とばかりにまずは私が舐めて見たんですが…

 

苦い…なんてもんじゃない。

 

もうニガエグエグエグい。

 

それはもう、一生忘れられない苦エグさ。

 

しかもなかなかその苦エグさが口の中から消えない。

 

何を食べても何をのんでも消えない苦エグさに吐き気が止まらずしばらく悶絶してしまいました。

 

こんなもの、いくらなんでも使えない!

 

そう思って速攻投げ入れました。……ゴミ箱に。

 

親の勝手な判断でせっかくのチャンスを台無しにしてしまいましたが、うちの偏食&少食いち姫にあんな物を舐めさせたら本当に吐いてしまうだろうと思ってしまったのです、はい、すみません。決してこの商品の悪口ではございません。

 

 

なので爪噛みを辞めさせる為の努力をろくにせず、ただ「爪を食べたら爪の中のバイキンが体に入って病気になるのよ。だから爪食べないでね。」と必死に口角を引き上げてなるべく優しく諭していただけでした。

 

そんな歯痒い毎日の中、幼稚園年長になったいち姫。2学期に入ってしばらくしたある日突然、

 

「もう、爪食べないから。」

 

自信満々に爪噛み卒業宣言をしてくれました。

 

「え、どうしたん?急に?なんで爪噛みやめる事にしたん?」

 

「理由は言わへん。聞かんといて!わかった?」

 

何やら切羽詰まった様子のいち姫。

 

恐らく誰かに爪噛みを指摘され少なからずショックを受けたのでしょう。

 

どうやって爪噛みを卒業する決心をしたのか絶対に教えてくれませんでした。

 

それからのいち姫は、宣言通りに必死に爪を噛むのを我慢していました。

眠たい時やテレビに夢中になっている時に無意識に噛んでいるのを見つけると、

「あれ、いち姫ちゃん、もしかして今、爪食べてた?」

と声をかけるとすぐにやめました。

 

1週間ほどすると、ずっと深爪だった痛々しい指先に白い爪が伸びて来ているのが見えました。

 

そしてさらに1週間後、実に4年ぶりにいち姫の爪を切る事ができました。

 

その感動の瞬間、溢れ出る涙をなんとか抑えて声にならない狂気じみた音を発しながら強く強くいち姫を抱きしめました。

 

そして半ば叫びながら言いました。

 

「ありがとう!爪を切らせてくれてありがとう!」

 

かなり照れてはいましたが頑張り抜いたいち姫はとても誇らしげでした。

 

我が子ながら素晴らしい意志の強さ。親としても心から誇りに思います。さすがいち姫!ママはあなたを信じていたよ!愛しい子!アイラブユー!

 

え?あーはいはい。親バカですが何か?

 

きっと先生か友達に爪噛みを指摘されたんだろうけど、誰が何をどう言ったのかものすごく気になりました。

 

ブログに書きたくて。

 

だって子どもの爪噛みに悩んでる人多いでしょ?

だからブログに書いてちょっとでも役に立ちたいなー。そしてついでに少しはアクセスアップするかもなー。なんてゲスの極みな考えがよぎったのです。

 

欲にまみれた興味本位を止められなくなった私は禁止されていたにも関わらず再度いち姫に聞きました。

 

「ねぇ、ねぇ、いち姫ちゃん?すっごくよく頑張ったね!爪食べずに過ごせてすっごくカッコいいよね!ところで何で急に食べるのやめたのかママに教えてくれる?」

 

なんの知恵も工夫もせず下心丸出しで質問する母に、いち姫は軽蔑した眼差しを突き刺しながら言いました。

 

「言わへんって言ったやろ。忘れたんか。」

 

アウチ!!

 

ですよね。やっぱりそうですよね。

 

わかり切っていた2度目の挫折。

 

もう少し賢い母なら難なく聞き出していたのでしょう。

ただのバカ親は知恵を絞る頭がないので大変です。人生遠回りの連続です。

 

ま、いっか。いつか話してくれるはずやし。

 

引き際がアッサリしているのはバカの良いところ。

 

なんでもすぐに諦めてすぐに忘れてしまえます。

 

イェーイ!!

 

こうして突然の爪噛み卒業宣言をすっかり忘れていたある日。

 

たくさん遊んで大好物のフライドポテトを食べまくって珍しく上機嫌で迎えた就寝タイムにママにぴったりくっ付いて来たいち姫が恥ずかしそうに言いました。

 

「ねぇ、ママ。なんで爪噛みやめたか、知りたい?」

 

はい!はい!はい!はい!知りたいでーす!

 

やっと来たー!!

 

躍り狂いたい気持ちをググッと堪えて

 

「うん。知りたい♪」

 

デカイ魚を釣り上げる瞬間に焦りは禁物。逃げられないようあくまで冷静に。(釣り経験なし)

 

「あのね、幼稚園でね、先生が"おやくそく"っていう絵本を読んでくれてね。それで爪の事言っててビクッてなって、やめようと思ったの。」

 

はい!皆さーん!出ましたよー!

 

ちょっと前置きが長くなりましたけど、めでたく爪噛みを自らやめたワケがわかりましたよー!

 

絵本です!!その名も、

 

"おやくそく"

 

小学校入学前後に身につけておきたい42の習慣

 

というしつけ絵本です。

 

まだ買ってはいませんがかなり良い内容なので幼稚園のママ達に見せてあげたくなりました。

「これ見て自分の言動を振り返ってごらん♪」

とね。

 

ははははは。そんな事はしませんよ。ご心配なく。そんな事したら事件が起きてしまいますからね。

 

大人でもビクッとする内容なので一見の価値ありです。

 

いち姫はこの中の"つめはきれいにしておこう"の部分にビクッとした様です。

 

皆んなのいる教室で先生が読んでくれた絵本の内容に、自分が元々コンプレックスだった深爪を重ね合わせ、なんだか皆んなの前で注意されたような、そんな気まずさというか気恥ずかしさでビクッとなったのだと思います。

 

先生、グッドタイミングでこの本を読んで頂きありがとうございます!!

 

小学校入学を目前に控えた年長の子ども達へはこれまでより少し厳しめに躾や注意をして下さる先生達に、親は感謝でいっぱいです。

 

先生達の愛を感じる毎日です。

 

 

…っと。突然Letter口調になってすみません。

 

というワケでうちはこの絵本のおかげで爪噛みを卒業しました!!

 

絵本を手に入れたらまた画像貼ります。

 

そろそろ二太郎が昼寝から目覚めそうなので今日はこのへんで。

 

今日もくだらない話にお付き合い頂きありがとうございます。

 

 

それではまた♪