うちのくだらない話

ポジティブに生きたい母の心の叫びを綴るブログ

入学早々上靴を隠された娘

小学校入学早々、うちの可愛いいち姫の上靴が隠されました。

 

しかも2回。

 

上靴を脱いでトイレに行っている間に隠されたそうです。

 

はじめは気のせいだと思いました。

 

皆でトイレに行くから誰かが間違って蹴り飛ばしてしまっただけなんじゃないの、と。

 

だけどいち姫は言いました。

 

「あり得ない場所で見つかったんだよ。しかもこれが2回目なんだよ。」と。

 

なに!?2回目?

 

1回目は自力で探したそうですが、2回目は探しても見つからず先生に言ったそうです。

 

そして先生がすぐに替えの上靴を貸してくれて、休み時間に上靴を探しだしてくれたのだと。

 

うーん…

1回ならともかく2回はおかしい。

 

私は常に子どもに「人をいじめる奴らはビョーキだから先生や警察に言って捕まえて病院にぶちこんで治療受けさせてやらなアカンから誰かにいち姫が嫌やなって思う事をされたらママに教えてね。ソイツを病院にぶちこんでやるから。ビョーキを治してあげないとかわいそうだから」と大変汚い言葉でいじめを報告するように伝えています。

 

いち姫はケロっとしていますが、親としては腸煮えくり返るのを抑えるのに必死です。

 

よくも、よくもうちの可愛いいち姫をターゲットにしたな!!

おのれ、許さんぞ。

 

しかしこういう時こそ冷静に対処しなければならない。

 

ほら、よく学校はいじめを隠蔽するってテレビで言ってるから。

 

ここは冷静に事実確認をして学校が認めないのであれば様子を見つつ証拠を集めて必要であれば直に乗り込もう。

 

いじめの芽は根こそぎぶち抜いてやるわ!

 

さぁ、学校へレッツ電話。

 

プルルル。

 

なんとそのタイミングで学校から電話がかかって来ました。

 

「もしもし。◯◯小学校、1年1組の担任をしている◯◯です。いち姫ちゃんのお母さんでいらっしゃいますか。実は今日いち姫ちゃんの上靴がなくなってあり得ない場所にあったので恐らく隠されたんだと思います。いち姫ちゃんもショックを受けていて、あってはならない事なのでクラスで話し合いをしました。」

 

そしてなんと、先生はいじめの芽を隠蔽する事も気のせいだと軽くながす事もなく事実を淡々と伝えてくれました。

 

「その中で、誰が隠したのか正直に言いなさいと促しましたが誰も手を挙げませんでした。申し訳ありません。これから同じ事が起こらないようにしっかり目を向けていきます。」

 

先生の迅速な対応に感激しました。

 

犯人はそう簡単には見つからないとわかっていたので、先生の素晴らしい対応と親へのフォローで大満足です。

 

「そうでしたか。お忙しいのにご丁寧にお電話まで頂いてありがとうございます!迅速に話し合いの場まで設けて頂いたなんて感激です!ありがとうございます。こちらも子どもの様子をしっかり見ていきます。」

 

まぁまぁ深刻な内容だというのに先生が素晴らしすぎてテンションが上がってしまい、めちゃくちゃ明るい声で話してしまいました。

 

「ところでいち姫ちゃんの様子はいかがですか?かなりショックを受けておられたみたいなので。」

 

母親の妙なテンションに先生は少々引いておられました。

 

「あぁ、大丈夫です!上靴隠されたと報告はしてくれましたけどケロっとしてます。先生がしっかり対応してくれたおかげです。ありがとうございます!」

 

本当にそうだと思います。

 

先生がしっかりと、これは放っておいたらいけない事案だと受け止めて話し合いの場まで持ってくれたんだからいち姫としても親としても文句無しです。

 

犯人と言えどもまだ子ども。

いずれ必ずしっぽを出すはず。

ここは騒がず泳がせるのが得策。

 

電話を切ってからいち姫を褒めちぎりました。

 

「よく先生にもママにも報告できたね!!いち姫ちゃんすごく偉いよ!!よく頑張った!!」

 

いち姫は得意気です。

 

「いち姫がちゃんと言ったから先生もちゃんと皆に上靴を隠すのはアカン事って教えてあげられたもんね。」

 

これでおさまればいいけど、多分無理やな。

 

「上靴を隠した子は、しばらくおとなしくしてるやろうけど、多分またやる。その時もまた教えてね。」

 

話し合いの甲斐あってか、しばらくはクラスも平穏だったようですが、2学期が始まってからまたチラホラと誰かの私物がなくなる事件が起きはじめました。

 

ターゲットはいち姫ではなく他の子ども達です。

 

いち姫によると、ある日、その犯人が判明したそうです。

 

同じクラスの女の子。

 

皆の前で先生に叱られたその子が話した動機は

 

「いたずらしただけ。びっくりさせようとしただけ。」

 

というものでした。

 

気を惹きたくて物を隠したってことなのか。

 

子どもらしいと言えば子どもらしいのかもしれないけど、やめて欲しい。

 

やめて欲しいけど、我が子が犯人だったらどうしてた?

なんて言い聞かせてた?

どれだけ自分を責めた?

 

そんな事を考えていたら、その子の家庭環境とか生まれ持った性格とか生い立ちなんかがものすごく知りたくなりました。

 

その子の親はどんな親で、どんな風に我が子に向き合っているんだろう。

 

昔、“友達をよく噛む子”の親が相当悩んでいるのを目の当たりにしたことがありました。愛情たっぷりに育てて悪い事はしっかり叱るのにどうしても友達を噛んでしまう。迷惑かけるからもう誰とも遊ばせたくない、と。

 

そんな例もあるから一概に親や子どもを責めてもいけない事案かもしれないな、と。

 

子育てで何が正解かまだまだわからないけれど、どれだけ手が離せなくても、できる限り目と耳と心は子どもに向けていこう。

 

そう改めて自分に誓った出来事でした。

 

 

 

おわり