キューティー♡ 嫁&姑ハチャメチャくっきんぐ
♪ちゃらちゃっちゃっちゃ! ちゃらちゃっちゃっちゃ! ちゃらちゃっちゃっちゃっちゃちゃららら〜 ちゃらちゃっちゃっちゃ! ちゃらちゃっちゃっちゃ!ちゃらちゃちゃちゃ…?
はい!どうも。ドラ母です。
私は家事の中で料理が大の苦手です。
対してうちの姑は料理上手。
いつも何かしら美味しい料理を作っては届けてくれます。
新鮮な旬の食材と共に。
優しい姑は私が料理嫌いなのを知っていてもそれを注意したり無理にレシピを教えようとなんかしません。
姑「上げ膳据え膳やと美味しいわ〜」
なんて言って私の作る料理をべた褒めしてくれます。
新婚の頃は料理上手な姑に気に入られようと、必死に"料理上手なデキる嫁"を演じていたので普段使わない料理専門用語を会話に散りばめていました。
ドラ母「あー、シモフリしてからだと魚の臭み取れますもんね〜」
ドラ母「新鮮なうちに三枚おろしちゃちゃっとやっちゃて〜」
ドラ母「確かに三杯酢は便利ですよね〜」
とかね。
めちゃくちゃ料理デキる風でしょ。
そのくせ姑を招いての食事はいっつもから揚げとマカロニサラダなんですよね。
恥ずかしながら人様に出せる得意料理がそれだけでしてね。
姑がうちに来てくれる時はいつも肉とか手作りおかずを持って来てくれてたんですがそれが段々と魚を持って来てくれるようになったんです。
1匹まるまる、さばいてない魚です。
そしてある日、サンマを持って来てくれたんです。
姑「はい、これ。今のうちにさばいて焼いといた方がいいで。蒲焼きでもいいな。三枚おろしにして。明日やと鮮度が落ちるから。」
わーお!サンマの三枚おろし?
切り身でしか買った事ないわ…
でもそんな事悟られてはいけません。
息子はデキる嫁がいて幸せだ!と思ってるはずの姑の期待を裏切るワケにはいきませんからね。
ドラ母「はい。わかりました。」
手際良くキッチンに入りまな板にオーブンペーパーを2枚セット。
料理できないくせに潔癖なのでまな板で直に肉や魚は切りません。
そしてこっそりスマホで"魚 三枚おろしYouTube"と検索。
あった!再生!
♪チャラーン
ドラ母「おっと、メールかな?」
オロオロとごまかしながら急いでサイレントモードに。
ふー、危ない危ない!YouTube見てんのバレるやん!
いやいや、目の前に三枚おろしできる人いるんやから聞けよ。その方が早いやん!「料理教えてください」って甘えた方が可愛いやん!
いやいや、あれだけ三枚おろしの話ししといて今更できません教えてくださいなんてただのウソ付きやん!
葛藤しつつ無音のYouTubeを見ながら何とか三枚おろし完了…も見るも無残な姿に。
こりゃ、焼くだけじゃバレるな…
"サンマ 蒲焼き レシピ" スマホ検索。
あった!どれどれ?
なになに?サンマ1匹に対して調味料大さじ1ずつ?ふーん、じゃあ3匹あるから調味料3倍の大さじ3ずつか〜
ふふふ、簡単簡単。
あっという間にサンマ蒲焼きの出来上がり。
美味しそうに見えるな、ヨシ!
キッチンと手を綺麗に洗ったところで、
姑「鶏むね肉も持って来たんやけど、鶏ハム作ったげるわ」
暇を持て余した料理好きの姑がキッチンへ入ることに。
良かった〜。鶏ハム作れ言われたらどうしようかと思った。
ドラ母「用意しますね!」
まな板にオーブンペーパー2枚と胸肉、包丁をセット。
キューピー3分くっきんぐのアシスタント気分で軽やかに。
姑「鍋と塩胡椒と砂糖と…フォークも出して」
ドラ母「はい!どうぞ!」
姑「ありがとう。」
次の瞬間、姑はフォークを振り上げ思いっきり胸肉めがけてブスッ!ブスッ!ブスッ!
ひゃ〜!
そんなに勢いよく刺したら肉汁飛びますやん!
嫁の焦りに気付かずどんどん胸肉を刺し続ける姑。
ブスッ!ブスッ!ブスッ!
うわぁ…
まぁ後で掃除したらいっか。
次の瞬間。
生肉を触った手を洗わずに塩胡椒の容器を持って下味を付け始める姑。
!!!!?
ちょ、ちょ、何!?
お次は砂糖。
そのままお鍋に水を張り…
姑「ドラ母ちゃん。料理酒もちょうだい。」
もちろん酒瓶もそのままのお手てで…
ガスもそのまま点火!
あ、あ、あーーー!!
生肉を触った手でキッチンやらガスやら容器やら冷蔵庫やらをベッタベッタベッタ!!
あーーーーー!!!
ウソやろー!?
潔癖には耐えられない試練です。
姑「できた〜。後は沸騰させてすぐ止めて2時間たったら取り出して切って食べてな。片付けよろしく〜」
はい先生!
もちろんですとも!
綺麗に綺麗に片付けますとも!
いっぱい消毒しますとも!
綺麗に片付けたキッチンで味噌汁とサラダを用意して夕飯準備完了。
姑も一緒に家族みんなで頂きます!
いち姫「何、この茶色いの?」
ドラ母「これね、サンマよ。おばあちゃんが持って来てくれてママが作ったのよー」
いち姫「ふーん。」
パクッ。
いち姫「うっ!何これ辛い!」
ドラ母「ウソー!?そんなはずないけど?」
パクッ。辛っ!!なんで?
調味料3倍があかんかった?
いち姫「もう、ママ作らんときーや。おばあちゃんに作ってもらったら良かったやん。」
ごもっともです。
勝利の笑みを浮かべながら「ママの料理も美味しいやろ。」と優しくいち姫をたしなめてくれる先生。
それからは…
手土産にレシピ本も追加されるようになりました。
これからは可愛いく「教えてください」とお願いできるキューティーな嫁になろうと思います。
それでは、また♪