旦那様はお疲れ様
ここ最近の11月とは思えない陽気のせいか、激務のせいか、鬼嫁ストレスのせいなのかなんなのか全く持ってわからないのですが、うちの旦那の様子が変です。
うちの旦那は一見、寡黙でものすごい賢そうに見えて実は口下手なただのアホという残念なタイプなんですが(なんと嫁である私も口下手なただのアホ。似た者夫婦です。シクヨロ)、最近は特にアホな部分が目立って目立って仕方ありません。
家族の為に必死に働いて、ヘトヘトになりながらも、鬼嫁への恐怖から体にムチ打ち妻子に優しく接してくれるので、恐らく疲労が溜まってしまっているのだと思います。
かわいそうに。どうしましょう。心配でたまりません。
一体何がそんなに変なんだと言いましたら、本当にまたいつものしょーもない話になるんですが。
是非、聞いてください。
この前、家族皆んなで仲良く朝からBS でそれいけ!アンパンマンを観てたんです。
そしたら番組の合間にエアーベッドのCMが流れたんですね。コンセント挿して3分で膨れる超お手軽エアーベッド。エアーは英語でAir、空気の事です。中には空気が入っています。って、わかりますよね、すみません。念の為です。
しょっちゅう遊びに来る姑の為にあると便利かもなーと思う私と、フワフワのベッドで寝たい6歳の娘で、あれいーなー、欲しいなーなんて話してたんです。
そしたら突然うちの旦那様がその会話に割って入って来て言いました。
「なかなかいいけど、不便やな。」
不便?3分で膨らむのに?と不思議に思っていたら、
「だってさー、引き出しが無いやん。」
……はい?
引き出し??
「パパ、これ、エアーベッドよ?何で引き出しが必要なん?」
またワケわからん事言ってるわーとか思いながら一応その真意を聞いてみると、
「普通ベッドには引き出し付いてる方が便利やろー??」
と。
確かにそうやけど、でもね、だからさ、これエアーベッドやから。
使いたい時だけ空気入れて使う物ですから。
面倒くさい事この上無かったですが、父親を奇異の目で見つめる娘の手前、仕方ないから説明しました。
「必要な時だけ使うエアーベッドに引き出し(ベッド下によくある収納用)なんて要らんやん?それやったら引き出し付きのエアーじゃない普通のベッドでいいやん。そうじゃなかったらエアーベッドをひたすらコンセントに繋いで出し続けるんかってなるやん?」
ここまで言えばわかるやろ、さすがに。
「あー、そうやな。そういう事か。わかったわかった。でも、引き出しは欲しいよな。」
なんでやねん。何すんねん。引き出し部分もエアーかいな。意味わかってないやろ。
色々思いましたがグッと言葉を飲み込みました。
ワケわからない話を長引かせたくないですからね。
そしたら娘が代わりに一言、
「いらんやろ。」
単純明快にビシッと答えてくれました。
「そうやな。いらんな。」
なぜか納得する旦那。
無駄に説明した事を後悔しました。面倒くさ。
そんなやり取りの後、次はキッチンカウンターに置いてあるキウイ🥝に目が行った旦那様。
キウイのパックに食べ頃の説明書きが貼ってあるのをじっくり読んで言いました。
「えっ!?マジで?このキウイ、熱してから食べてくださいって書いてあるで!?そんなキウイの食べ方聞いた事ある?よっぽど硬いんやな、このキウイ。熱してからって、どうするんやろ?茹でるんかな?レンジかな?」
あー、しんどいなー、さっきから何言うてるんや、この人は。
はい、おわかりですね。
説明書きには熱してからじゃなく、熟してからと書いてありました。
当たり前やろ!
「パパ、それはね、熟してからって書いてあるの。」
「へっ!?」
おもむろに何か書き始める旦那様。
どうやら"熱"と書いている模様。
「あー、熱ってこっちか、これか。はいはいはい。確かに似てる、似てるな。で、これ、何て書いてあるって?」
「"じゅく"や!!!」
あーもう大丈夫かいな、ほんまに。
次の朝、ビシッとスーツと革靴でキメて出勤する旦那様を見送るべく玄関に行くと、何やら足元に違和感が。
なんと左右どちらも右足の靴を履いてます。
つまり右足に右足の靴。左足にも右足の靴。
「行って来ます!」
キリっとキメ顔で出て行った旦那様。
さすがに気付くだろうと10秒数えて玄関が開くのを待ちました。
10秒後。
開かない玄関。
結局、自分で玄関を開けて旦那様を追いかけました。
「パパ!靴が違うよ!!」
だって恥ずかしいでしょ。左右違う靴履いてたら。しかも左右同じ方向向いてたら。
「え!?マジで!?知らんかった!!」
あぁ、かわいそうな旦那様。
大事な大事な旦那様。いつも本当にありがとう。
早く病院に行ってください。
…というワケなんです。
相当疲れが溜まっているようで…心配でしょ。
明日からの3連休はゆっくり休んでもらいたいものです。
今日もくだらない話を聞いて頂きありがとうございました。
それでは、また♪