うちのくだらない話

ポジティブに生きたい母の心の叫びを綴るブログ

5年越しのラブレター A型旦那の本音と建前

どうも。ドラ母です。

 

今日はうちの旦那、夫、パパ…呼び方はなんでもいいんですが、とにかく私の結婚相手で子ども達を共に守るパートナーのエピソードです。ぜひご覧ください。

 

**********

 

付き合って間もない頃、私は旦那にベタ惚れでした。

旦那の言動でいちいち一喜一憂してバカみたいに泣いたり笑ったりやけ食いしたり忙しい毎日を送っていました。

 

そんなある日のデートでのこと。

ドライブして田舎道を散策するのが好きな旦那に合わせていつものセクシーなヒールじゃなくスニーカーで行ったんです。

すると髪型を変えても気づかない旦那が珍しくスニーカーに気付いて言いました。

 

旦那「スニーカーで来たん?歩く為に?」

 

ドラ母「うん♡旦那くんと一緒に歩きたくて買ったの♡」

 

旦那「ほんまに?俺と会ってない時に俺の事考えてんの?偉いやん!」

 

この時の旦那くんの発言に当時の私は歓喜しました。

 

私には「離れてても俺の事考えとけよ。お前は俺のもんなんやから」に聞こえたからです。

 

あぁーっ!私って幸せ!こんなカッコいい人(私目線)に束縛されるなんてっ♡

 

アホですね。

今なら間違い無く「えっ!?パパの事?考える暇あるかいな!!早くお風呂洗って!!」と答えた事でしょう。

 

 

しかし当時は違いました。それどころかテンションが上がってしまい余計なことを言ってしまったのです。

 

ドラ母「もちろん考えてるよ♡旦那くんも私のこと考えてるでしょ?」

 

この時付き合いはじめて2〜3ヶ月。

普通ならいちばんラブラブな時期のはず。

 

旦那「うん?ううん。考えてないよ。」

 

ドラ母「えっ!?」

 

聞き間違えたのかな?

 

旦那「考えてないよ。会う前くらいかな?ドラ母の事考えんのは。」

 

え、ウソ、ウソよ。そんなのウソ!

だって私達ラブラブなのよ。

 

ドラ母「えっ、私の事好きちゃうの?」

 

旦那「好きやで。でもわざわざ考えへんやろ。普通は。」

 

考えるわ!

付き合いはじめの可愛い(?)彼女の事は毎日毎時間考えるやろうが!

普通は!

 

ドラ母「…私は毎日考えてるよ?旦那くんのこと。」

 

涙目になるウザいくらい初々しい私。

当時26歳、体重53キロ。

愛する彼女の涙に焦る旦那くん。当時28歳。優しいA型男。バカ正直がたまにキズ。

 

旦那「そーなん?うーん。ちょっと待ってやー?」

 

何やら真剣に考え出す旦那くん。

 

旦那「朝起きるやろー?考えへんやろー?」

 

ドラ母「…へ?」

 

旦那「仕事行くやろー?考えへんやろー?

昼ごはん食べるやろー?考えへんやろー?」

 

ドラ母「!!!?」

 

あろうことか1日のスケジュールを挙げて愛する彼女の事を考えてるか考えてないかを調べ出した旦那くん。

 

旦那くん「仕事中やろー?考えへんやろー?ていうか仕事中なんか考えへんからなー。

休憩時間やろー?考えへんやろー?

家帰るやろー?考えへんやろー?」

 

まさか、まさか…

 

旦那くん「風呂入るやろー?考えへんやろー?」

 

まさか…!?

 

旦那くん「寝るやろー?ほら!やっぱり考えてない。

仕方ないな。」

 

何が仕方ないねん!!

ふざけんなよ。

 

涙が一気に引っ込み怒りに変わる厚化粧彼女。短期で情熱的な牡羊座。思い立ったら即行動。

 

ドラ母「もういい。別れる。」

 

旦那くん「えっ!?なんで?」

 

ドラ母「だって旦那くん私の事なんとも思ってないから考えへんのやん。」

 

旦那くん「そんなことない!好きやって!え?伝わってない?この気持ち。」

 

どうやったら伝わるねん、そんなやり方で!

どの部分汲み取ればいいんや!

 

ドラ母「無理。私もう無理やわ。帰る。別れる。」

 

旦那くん「え、ちょ、なんで…」

 

その日はそのまま旦那くんを振り切って(別に追いかけられてない)プリプリ怒りながら家に帰ったドラ母。

 

泣きました。

私はこんなに好きなのに。

これほど胸を締め付けられるほど惚れたのは生まれて初めてなのに。

 

涙に暮れる娘を見て父は言いました。

 

「恋愛はゲームやぞ。惚れたら負けやぞ。負けるな。惚れさせろ。」

 

と。

 

付き合い始めたばかりというのに、実はこの時で別れ話は2回目でした。

 

初めての別れ話は付き合って1ヶ月の頃。

世界一タイプだという女優の北川景子さんがもし目の前に現れたらどうする?私か北川景子どっち選ぶ?という私の質問に「もちろん北川景子。当たり前やん!世界一タイプの人やねんで」と即答した旦那くんに私がぶち切れて別れ話を切り出したんです。

 

アホか。

しょうもない事ばっかり聞くなよ。

 

そりゃそうですよ。

北川景子さんを選んで当然ですよ!

あんな美人、私なんか鼻の穴の形ですら負けてるわ!

 

それでも、ウソだとわかっていても「もちろん、お前を選ぶよ」って言って欲しい!それが女心ってもんでしょ。

 

どこまでバカ正直やねん。

 

1回目で学んでるはずなのにまたやらかした旦那くん。

 

バカみたいな理由で本気で別れを考えていました。

 

それから3日後、旦那くんから久しぶりのメール。

"ドラ母!あれからな、俺、やっぱりドラ母のこと考えてたわ!この前仕事でたまたまドラ母の家の前通ってん。それで「あっ!ドラ母の家や!」って。やっぱりちゃんと考えてたわ。"

 

は??

 

あかん。

 

それ考えてんのちゃうやん。思い出してるだけやん。

 

何言っても伝わらへん。

 

 

はぁ〜〜〜

どうしよ。

 

でもやっぱり好き。アホなところも好き。

 

この勝負は私の負けです。

 

だから仕方なく別れるのはやめにしました。

条件を付けて。

 

それまでは週1でしか会っていませんでしたがこれからは週2で会おうと言ったのです。

別れたくない旦那はもちろんその条件を飲みました。

 

そして迎えた2人一緒の初めてのクリスマス。

 

プレゼントは愛情のこもった手紙がいいという私のリクエストに答えて、板チョコの絵が描いてある可愛いオレンジ色の便箋に書いた手紙をくれた旦那。

 

「ドラ母へ。メリークリスマス!いつも側にいてくれてありがとう。今日ははじめて2人で一緒に過ごすクリスマスやね。最高の思い出にしような。これからもずっと大好き。旦那より。」

 

文才はさて置き、便箋1枚に書いた短い文章でしたが私の大切な宝物になりました。

 

嬉しくて嬉しくて何度も読み返して大事にしていました。

 

 

そして5年後。

 

紆余曲折あったもののめでたくゴールインした私たち。

 

まだ子どもはいませんでしたが幸せな新婚生活を送っていました。

 

ある日クローゼットを整理していると、旦那のクリアファイルの中に見覚えのある手紙が入っていました。

 

板チョコの絵が描いてある可愛いオレンジ色の便箋に書かれた手紙です。

 

そうです。

2人一緒の初めてのクリスマスにもらったあの手紙と同じものです。

 

なんでここに?

旦那からもらった手紙は私のタンスの引き出しに大事にしまってあるのに。

 

不思議に思って手紙を開けてみました。

 

すると…

 

「ドラ母へ。メリークリスマス。今日はドラ母にちゃんと話したい事がある。ドラ母はいっぱい2人で過ごしたい。いっぱい会いたいって言って今は週に2回会ってるけど、俺は自分の時間も大事やねん。好きって気持ちは会ってても離れてても変わらへん。お互い自分の時間を持つのは大事なことやねん。自分を大事にするから相手を大事にできると思う。これからはもっとお互い自分の時間を増やしてもっと絆を深めていい関係にしていきたいねん。だから会うのは減らそう。でないと俺ら長続きしーひんと思う。…」

 

なんとあの条件に対するクレームでした。

 

途中で終わってましたが便箋2枚にわたる超大作(彼にしては)で、まだまだクレームを書き足りてない感じでした。

 

すごい…

すごい人やな…

 

クリスマスにこの手紙を渡そうとするとは…

 

いったいどこまでバカ正直なんでしょうか。

 

ここまでくるとリスペクトするしかありません。

 

これがヤツの本音だったのか。

今まで大切にしてきたあの手紙は偽りだったのか…

 

ふ〜ん…

 

 

 

ふふ…

 

ふふふふ…

 

ふはははは!!!

 

じわじわ笑いがこみ上げて来て最後には爆笑していました。

 

旦那は仕事。

 

家には私1人。

 

 

ふはははは!!

ははははははは!!

 

 

ヤツめ。

逃げそびれたな。

 

もしあの時この手紙を受け取っていたら私は迷わず別れを選んだでしょう。

そしたら今ごろ旦那は大好きな自分時間を存分に過ごせていたはず。

 

でも旦那は本音でなく建前の手紙を私に渡しました。

またもめるのが面倒だったからです。

 

しかも物を大切にする几帳面な性格が災いして本音レターを残しておいたあげく嫁に見つかる。

 

 

ふはははは!!

 

アホの極み

 

そして更に奥様の巨尻に敷かれるのです。

 

 

ははははは!!

はっはっはっ!!!!!!!!

 

 

静まりかえった部屋に響く不気味な笑い声…

 

あの頃の可愛い彼女はどこへやら。

 

今となっては完全に私の勝利です。

 

 

おわり。