HSC長女が教えてくれた赤ちゃんがなかなか眠れない理由
どうも。ドラ母です。
長女いち姫は生まれた時からとても敏感な子です。
診断を受けたわけではないのですが、最近よく耳にするHSC(Highly Sensitive Child人一倍敏感な子)だと思います。
HSCのチェックリストで23項目中22個当てはまりますからね。
23項目中22個って…ほぼ全部やんか。
(通りで色々大変やったわ…はぁ〜。)
はじめにおかしいなと思ったのは、泣き喚いてなかなか寝付けない上に新生児なのに睡眠時間が短すぎることでした。
帝王切開で生まれたいち姫は最初の2日は産院の新生児室で過ごしていました。
そこでは新生児のお世話のプロである看護師さん達が手を焼くほど泣き叫んでいたいち姫。
「いくらあやしても泣き止まないんです。さっきあげたばかりですがミルクを足してもいいですか?」
と看護師さんが右も左もわからない新米ママにテンパって聞いてくるほどひたすら泣き叫んでいました。
なんで泣き止まないのかわかったのは退院前日の事。
地元で有名な、ホテルのように綺麗な産院の個室に入院してたのですが、あんまり泣くので部屋の前の廊下に出た時、いち姫はピタッと泣き止んで周りを見渡し始めました。
そこで立ち止まったり椅子に腰掛けたりするとまた泣き始めるのですが、ゆらゆら歩くと泣き止んで気持ち良さそうに眠るのです。
部屋と廊下の違いは温度でした。
部屋も冷房がきいていましたが廊下は更にヒンヤリしていて気持ち良かったようです。
家に帰ってからも大泣きでしたがベランダに出ると泣き止んでいました。
ベッドに寝かせると泣くので夜中も抱っこしたまま座って寝ました。
やっと横になって眠れるようになったのは生後4ヶ月になってからです。
当時の私の睡眠時間は1日2時間。この2時間も座ったままです。新生児のいち姫は抱っこでなんとか1日に合計8時間寝たか寝ないかでしたね。
かわいそうなくらい眠れない赤ちゃんでした。
こうして思い出してみると、
辛かったぁー!!
産後に「俺は仕事だから」「疲れてんのにこれだけ泣かれたらよけい疲れる。なんとかして」と言って私を休ませてくれなかった旦那と、「母親が神経質すぎるから子どもが敏感になって泣くんや」と説教して私を泣かせた旦那の親は、今ではとても私を労ってくれるようになりました。
こっちは産後のボロボロの体で小さい命を守り抜いてるっていうのに、サポートもせずにグダグダぬかすな!!お前が1人で育ててみろ!お前の親にもしっかり言っとけ!孫に会いたければ余計なことぬかすなってな!一言一句そのまま伝えろよ!!わかったな!
そう言って旦那を叱り飛ばし、旦那の親とは半年連絡を取らずに無視を決め込んでやったのが功を奏したのでしょうね。
いやぁそれにしても汚いお言葉ですね。
後にも先にもあれほど怒り狂ったのはこの時だけです。
ホルモンバランスの為せる技…と言ったところでしょうか。
とにかく辛い4ヶ月でした。
一日中泣き喚かれると心身共に疲弊し意識が朦朧としてきて、もうなんでもいいからゆっくり眠りたくて眠りたくて、マンションに住んでたんですが、ふと、このまま飛び降りたらずーっと眠れるな、とか考えるようになりました。
チラッと下を覗き込むとスーッと地面に吸い込まれるようなそんな感じ。
誰も代わってくれないし、助けて欲しいけど自分が母親なんだからちゃんとしないといけないし、公的な機関に相談したら子どもと引き離されたら嫌だから絶対に相談なんかしない、とか全てをマイナスに考えていました。
「助けて」って言えばいいのに、いつどこで擦り込まれたのか「母親なんだから我慢しなければいけない」と思い込んで誰にもSOSを出せませんでした。
なんとか少しだけ残っていた理性で持ち堪え、自分を奮い立たせる為に歌いました。
♪ぶんぶんぶんいち姫蜂〜
かわいいあなたがみんな大好きよ
ぶんぶんぶんいち姫蜂〜
♪かわいいね〜かわいいいち姫〜
ずーっとずーっと会いたかったの〜
かわいいいち姫ちゃ〜ん
オーイェー
かわいいいち姫ちゃ〜ん
オーイェーオーイェー
ありとあらゆる思いつく限りの曲をアレンジして毎日毎日歌い続けました。
今思えば、歌う事で自分の精神のバランスをなんとか保っていたのですね。
そして現在。
いち姫とは違ってほとんど手のかからない二太郎ですが、最近は寝かしつけに手間取るようになって来ました。
夜はすんなり添い乳で寝るのですが昼寝の時にグズってなかなか眠りません。
これくらいの寝ぐずり、いち姫の時に比べたらチョロいもんやわ。お得意の子守唄で寝かせようと毎日歌っていると、ある日いち姫が言いました。
いち姫「ママ、あのなー。なんで二太郎が寝ーへんと思う?私にはわかるで。ママな、歌ってる声が大きいねん。しかもしょっちゅう間違えて歌い直したりするし気になって寝れへんねん。そんなデッカい声で歌われて、しかも間違われたら寝れへんねんに決まってるやん。だから歌わんといてあげて。うるさくて寝られへんから。」
衝撃でした。
まさか、母の愛情たっぷりの子守唄が安眠を妨害していたとは…。
言われてみれば確かに寝かしつけにも関わらずついついノリに乗って熱唱してしまっていました。
感情を込めすぎたようです。
いち姫に言われてからはなるべく小さな声で歌うようにしています。
色々調べてみると赤ちゃんや小さな子どもはあまりあやさずに部屋を暗くして親が寝たフリを決め込むと寝るらしいですが…
いち姫は無理でしたね。
2歳になっても3歳になっても、部屋を暗くして3時間寝たフリ(途中で爆睡)しても起きてました。
一筋縄ではいかないのがHSCなんでしょう。
だけど敏感で繊細だからこそ、観察力がずば抜けていて細かな事にも気が付くので、いつも母に的確なアドバイスをくれる、いち姫。
母はそんな娘をとても誇りに思います。
眠れずに我が子を可愛いと思う余裕すらなかった、あの頃の自分に言いたいです。
「泣いて寝ないのはその子の個性だよ。とことん受け止めてあげればいつかきっと持って生まれた素晴らしい才能を発揮するよ。だから安心して周りにたくさん助けてもらって子どもを預けてゆっくり眠ってごらん。そしたらとことんこの子を受け止めてあげられるから。」と。
そしてあの頃の旦那にも言いたいです。
「妻子が大事ならまずは嫁を寝かせろ。とりあえず寝かせろ。ご機嫌取らんでいいから一刻も早く寝かせてやれ。仕事も大変やけど今は妻子の命がかかってる。ついでに言うとアンタも今の行動次第で将来窮地に立たされるんやで?幸せな家庭を築く為に必要なのは今、嫁を寝かせる事。ただそれだけだ。」と。
今日もくだらない話を聞いて頂きありがとうございました。
それでは、また。