うちのくだらない話

ポジティブに生きたい母の心の叫びを綴るブログ

子どもの言葉遣いが悪くなる原因と祖父の愛

どうも。ドラ母です。

 

うちの6歳の長女いち姫は、言葉の使い方が素晴らしいです。

まぁ本当に素晴らしく言葉遣いが悪いです。

 

最近はだいぶ改善されて来たのですけれど、いつ何を言い出すのか親としてはハラハラドキドキしっぱなしです。

 

子どもの言葉遣いが悪くなるには友達だったりテレビだったり親だったりと、必ず原因がありますよね。

 

家族以外が原因であれば、

「自分は自分。人に流されるんじゃない。」

と威厳たっぷりに堂々と注意できるのですが、原因が家族であればなかなか注意しにくいのです。

だって悪いのはその原因となる家族なのですからね。

 

うちの場合、汚い言葉遣いの原因となるのはただ1人。いち姫の祖父である私の父です。

 

まぁ私もね、このブログでは結構お下品な言葉を使ってますけれどね、それはあくまで心の声ですからね。実際にはとても上品な言葉遣いなのですよ。

例えば…

「あんさんお帰りなさい。お風呂にしまっか。ディナーにしまっか。ディナーでっか。ほな、そこに置いてあるレトルトカレーをレンジでチンして食べてくだはい。ライスは冷凍庫で凍ってまっさかい。よろしゅう頼んまっさ。」

(ご存知ない方の為に補足しますと、これは関西弁の最上級の言葉遣いです。お試しあれ。)

この様にね。

 

ちょっと保身の為に話が逸れてしまいましたが、団塊世代の頑固オヤジである父はかなり高圧的な言葉遣いをします。

 

「おい!茶!」「おい!メシ!」「おい!お前!」

ね、イラッとするでしょ。

お茶を入れてくれるか、とか、ご飯下さい、とか、キミ、とか言うべきところなのにこの有様です。

 

そんな父に対してうちの母は黙っていません。

 

「何よその言い方は!?それが人に物を頼む態度か!!」

 

我が母ながら素晴らしい斬り返しです。

 

うちの家庭を一言で言うならば…亭主関白とカカア天下の夢の競演といったところでしょうか。

 

男尊女卑という悪しき伝統を断ち切ろうとする母の勇姿を、私は人生の手本にしています。

 

ところで男尊女卑というのは、はるか昔の男が生み出して、今の今まで女が大切に守り抜いて来たものだと思いませんか。

 

"妻は夫より三歩下がって歩かなあきまへん"とか言うタイプの女がね。

 

自分1人で三歩下がる分には好きにしたらいいですけど、娘や嫁に強要するタイプいますよね。

 

三歩下がるんじゃなくて隣に歩きなさいよ。アンタみたいなタイプが嫁イビリするねん。嫁をイビる暇があるなら旦那に文句を言いなさいよ、まったくもう腹立つわー!!

 

あのね、世の中の姑さん達ね、ちょっと一言言わせて頂きますけど、息子を大事にして欲しければまずは嫁を大事にしなさいよ?じゃないと痛い目見んのはアンタの可愛い息子なんやからな!

 

あ、また話が逸れてしまいましたね。すみません。別に私は嫁イビりされてませんのでご心配なく。うちの姑とは仲良く程よく距離良くさせて頂いてますので大丈夫でっせ。

 

で、話を元に戻して。この父の感じ悪い言葉遣いをものの見事に真似するのがいち姫です。

 

父「おい、いち姫!オマエご飯食べるのにどんだけ時間かかってんねん!もう1時間かかってるぞ!ワハハハハ!オマエほんまに面白いヤツやなー!笑笑」

 

可愛い孫をからかって楽しみたい爺さん。

いくら言葉遣いに気をつけて欲しいと頼んでも全く響きません。

 

いち姫「うるさい!まだ食べ始めたばっかりやろ!オマエご飯にトウガラシかけてやるぞ?

 

オマエと言われるのが大嫌いないち姫。オマエを連発する爺さんにオマエをお返し。

6歳にしてハンムラビ法典に通じる精神の持ち主です。

 

父「オマエなー。女の子やろ?オマエなんて言ったらあかんやんか。」

 

いち姫「オマエオマエって言うからやろ。」

 

父「…。」

 

私「あーはっはっはっ!!いち姫ちゃん賢いねー!そうやんね!人にオマエって言う人にオマエって言ったらあかんとかそんな事言われても納得できひんよねー!」

 

孫の前で汚い言葉を使うなと散々注意されても「うるさい!」と一喝するだけの爺さんも、孫の鋭い指摘にタジタジです。

 

それでもしばらくすると、またからかい始める懲りない爺さん。

 

父「オマエなー、ほんまに食べるの遅いからなー、ゆっくり食事を楽しむ国の人と結婚したらいいねん。イタリア人とか。」

 

"食べるのが遅い"と言われるのも大嫌いないち姫。しばらく考え込み渾身の反撃に出ます。

 

いち姫「じゃあオマエは、ネアンデルタール人と結婚しろよ。」

 

 

 

あーはっはっはっ!!

 

ネアンデルタール人!!

 

国境どころか時を超えて登場したまさかのヒト。

 

父「オマエほんまに言葉遣い悪いな。ちゃんと躾てもらえよ。」

 

いち姫「オマエもやろ。」

 

グゥオフォッ!!ゴホッ!ゴホッ!

 

更に言い返そうとした爺さん、喉に食べ物が引っかかり、ティッシュを口に当てながら苦しそうに咽せ始めました。

 

ゴホッ!!ゴホッ!!

 

「お父さん大丈夫!?」

 

あまりの咽せ様にさすがの私たちも心配になりました。

 

いち姫も眉間にシワを寄せて心配そうに爺さんを見つめています。

 

父「あぁびっくりしたー。ゲホッゴホッ。ご飯が引っかかってん。」

 

なんとか事なきを得た爺さんの様子を見ていち姫がホッとしたように言いました。

 

いち姫「良かった。

 

よほど爺さんが心配だったのでしょう。大事なケンカ友達ですからね。

 

娘の優しい一面にホッとしたのも束の間。

意外な言葉を口にしました。

 

いち姫「良かった。私があのティッシュじゃなくて。

 

家族「へっ???」

 

いち姫「私があのティッシュやったら爺ちゃんの唾とか口の中の物付けられてめっちゃ汚いやん。オエッ!

 

おい!!

 

心配してたんじゃなく爺さんが口に当ててたティッシュに共感してただけか!!

 

父「オマエ!ちょっとは心配せーよ!」

 

いち姫「嫌やし。爺ちゃんいつも私にイヤな事ばっかり言うのになんで心配しなあかんねん。」

 

父「イヤな事ばっかり言うてへんやろ?いち姫ちゃんが可愛いから喋るんやんか。」

 

いち姫「イヤやー!!」

 

この2人のこんなやり取りは日常茶飯事。

会う度に仲良く言い合いしています。

 

 

実は私たち姉妹も、うちの父には散々汚い言葉を浴びせられて育ちました。

 

それには、"親から離れて一歩外に出れば、いつ誰にどんなキツい事を言われて傷付くかわからない。小さいうちからある程度免疫を付けておいてやろう"という父の親心がありました。

 

対して母は、そんな父を理解しフォローしながら、私たちに正しい言葉遣いと傷付けられても決して負けずに立ち向かう大切さを教えてくれました。

 

かと言って私たちが強靭なメンタルを持っているかと言えばそんな事はないのですが、傷付く事があってもその辛さを傷付けた本人や他の誰かに話して自分の中に溜まったストレスを発散するチカラは身に付いたと思います。

 

自分の思いを自分の言葉で相手に伝えること。父との毎日の言い合いで自然と身に付いたチカラです。

 

なので私たち親も子ども達に言葉遣いの大切さを気長に教えて行こうと思うのですが…

 

いやしかし、こうして書いているとうちの子は本当にとんでもない言葉をお遣いですね。

 

言葉は相手を責める武器にも、自分を守るバリアにもなるので、刺激的な言葉を使ったからと言ってやみくもに叱るというのも違う気がするんですよね。

 

子どもは成長過程でたくさんの色んな言葉に出会ってその中から自分の言葉を見つけ出している途中だから、今は色んな言葉を使ってお試ししている時期なのだと思うのです。

 

だから悪い言葉じゃなく相手を言い負かす強く正しい言葉を早急に教えて行こうと思います。

 

それさえ知っていれば自分の心を守れますからね。

 

ところで相手を言い負かす強く正しい言葉って無敵ですよね。それって一体どんな言葉なのでしょうか…ねえ…?

 

終わり。