うちのくだらない話

ポジティブに生きたい母の心の叫びを綴るブログ

20年経ってもラブラブな妹カップルに学ぶ夫婦円満の秘訣

どうも。ドラ母です。

 

うちの妹夫婦は付き合い始めてから22年経った今でもずーっとラブラブです。

 

お互い初恋の相手なんじゃないのかな。多分。

 

しかもほとんどケンカもしないんですよ。

信じられませんよね。

 

私と旦那は交際期間も含めてまだ14年くらいなんですけど円満とは程遠く、毎日が綱渡りみたいなスリルでいっぱいです。

 

うちの両親なんか綱渡りどころか糸渡りみたいな、あっ!死ぬ!落ちる!進めへん!みたいな、とんでもないスリルの中ずっと過ごして来てるんで、見ていて疲れます。

 

よくまぁ、糸が切れずにいらっしゃった事で。

 

だから両親や姉夫婦など全く参考にする事なくラブラブ関係を維持している妹夫婦って本当にすごいなと感心するわけです。

 

まあ、それもね、2人を見ていると納得なんですけどね。

 

それというのも2人はね、異世界にいるんです。

 

異世界

そこは現実世界からかけ離れた愛の世界。

周り一面、お花畑。

目に入る全ての風景が美しく輝いて見える。

雑草はバラに、砂は砂金に、石ころはダイヤに見える不思議な世界。

そこにいるのは、愛する人だけ。

 

そんな2人が織りなすのは、世にも奇妙な物語。。。

 

あれは、そう、2人が付き合い始めてまだ間もない高校生だった頃…

 

妹(トロ子)「お姉ちゃん、私、最近すごく困ってねん。彼氏の事で。聞いてくれる?」

 

私「何?彼氏がどうしたん?」

 

恋愛経験などほぼ無いくせに妹の恋愛相談に乗ってあげる優しい姉。

 

妹「2人でデートしてたらね、彼氏がずっと私を褒めるの。可愛い可愛いって。」

 

なんやねん。ただの自慢かよ。

 

…可愛い…か?

 

私「良かったやん。恋は盲目って言うからな。素直に喜んどいたらいいやんか。そんな事言ってくれる人滅多にいいひんのやから。」

 

自分の顔を棚に上げて言う姉。

 

妹「全然良くないねん。周りに人がいてもお構いなしに可愛い可愛い言うねん。」

 

うわ〜。きっつー。

 

私「あー、それは嫌やな。"え、何あのバカップル。全然可愛いくないやん。"とか言われるもんな〜。」

 

自分の顔を棚に上げ過ぎな姉。

 

妹「しかもそれだけじゃないねん。羽根が生えてるとか言うねん。」

 

私「羽根?」

 

え、何??

 

妹「彼氏がね、『トロ子、今日も可愛いよ。すごく可愛い。天使みたい。あ、見て。背中に羽根生えてるで。本物の天使やったん!?』とか言うねん。」

 

 

 

はぁー!?

 

今の何?聞き間違い?

 

私「え、何が?」

 

妹「だからね、彼氏が私にメロメロ過ぎて天使に見えるって言うねん。人前で。

 

 

天使やと!?

 

どこがやねん。

どっちかっつったら悪魔やろ。

 

 

妹「ほんまに嫌やねん。恥ずかし過ぎて。」

 

そりゃ嫌やろうな。

公開処刑以外の何物でもないからな。

 

本当にお気の毒〜。って言おうと妹の顔を見たら、

 

 

めっちゃニヤついてました。

 

 

私「嫌や嫌や言いながら喜んでるやん!」

 

カップルか。

 

妹「ニヤついてへんしー。元からこんな顔なんやしー。もーう!」

 

ぶりっ子か。

 

気持ち悪いな。

 

勘弁してよ、もーう!

 

妹「ほんまにどうしよう〜。」

 

はいはい。

勝手にノロケててください。

 

しかしヘンな彼氏やな。妹レベル(何様)を天使呼ばわりするとは。

 

恋は盲目って本当なんやな。

 

うん?待てよ。

 

って事は、もしかして。

 

私も彼氏できたら天使とか女神とか言われるのかもな。

 

ふーん。

 

いいやーん。

 

楽しみにしとこ。

 

 

妹「お姉ちゃんこそ何ニヤついてるん?」

 

私「いや別に。」

 

 

大変悲しい事に、これまでの人生において、私を天使や女神呼ばわりしてくれる男性は現れていません。今のところ。

 

後に妹の夫となるこの彼氏には「トロ子はこんなに可愛いのに、お姉ちゃんは1ミリも魅力が無いね。」と陰で酷評されていました。

 

 

見る目無いな。

 

 

そして時が流れ、めでたく結婚した妹夫婦。

 

子どもが産まれてからもずっとラブラブでした。

 

妹「お姉ちゃんも早く結婚した方がいいよ。結婚て最高!旦那さんはカッコイイし、子どもは可愛いし。幸せやわ〜。」

 

…カッコイイ…か?

 

私「同じ人と長い間一緒にいて飽きひんもんなん?」

 

妹「飽きるワケないやん!もう次から次へと好きなとこ発見するんよ。うちの旦那さんは特別やと思うけど。」

 

…そうか?

 

妹「はぁ〜。もううちの旦那さんて、そっくりやと思わへん?あの人に。」

 

私「誰に?」

 

 

 

レオナルド・ディカプリオ

 

 

 

 

アホちゃう?

 

 

天使だのディカプリオだの、勘弁してほんまに。

 

もうほんまに大丈夫?

 

お互いの真実の姿(外見)が全然見えてないやん。

 

現実が歪んでしまってるやん。

 

側から見たら悪魔と西郷どんや。

 

全然違うやんか。ほんまに。もーう!

 

それにさ、ディカプリオはやめて。

ディカプリオだけはやめて。ほんまに。

 

なんでって、

 

私「ディカプリオに似てるのはうちの彼氏(今の旦那)や。」

 

当時、私と旦那は付き合い始めて1年程経ったところで、ゾッコンでした。

私が。旦那に。

 

妹「あーははは!今、なんて?お姉ちゃん今なんて?お姉ちゃんの彼氏がディカプリオに似てるって?そんなワケないやん!全然似てないやんか!!アホちゃう?」

 

私「アホはそっちやん!うちの彼氏の方が鼻高いし!」

 

妹「うちの旦那さんの方が背高いし!」

 

アホ姉妹の不毛な争いに終止符を打ったのは母でした。

 

 

母「どっちもディカプリオじゃない!どう見ても日本人や!」

 

 

ですよね。

 

 

確かに2人とも、生粋の日本顔です。

 

 

ようやく我に返ったアホ姉妹。自分達の愛する人がレオナルドディカプリオに見える現象は未だ続いていますが母には内緒です。

 

 

そして更に時が流れて、私が母になった頃。

 

うちの実家で集まってよく食事をしていたのですが、チラチラチラチラ私の動向を監視してくるようになったんですよ。妹の旦那さん(義弟)が。

 

そして、うちの母が手塩に掛けて作ったご馳走の数々を必ず妹の皿に取り分けて入れるんです。真っ先に。

 

義弟「トロ子。早く食べな全部無くなるで。ほらお食べ。もっと入れとこうか?どんどん減ってるから…」

 

とかなんとか言いながら。

 

チラチラチラチラ私の箸の行方を追いながら。

 

 

 

あのー。小声のつもりかもしれんけど。

 

 

 

聞こえてるからな?

 

 

確かに私は太りました。

 

産後は体重も食欲も食べるスピードもそれまでよりかなりアップしました。確かにね。

 

でもだからって、皆んなで食べる料理を1人で平らげるワケないやんか。

 

そんな非常識な事するワケないやんか。

 

いくらデブでもそれは偏見ってもんでっせ。

 

何でもスローペースな妹を気遣う義弟。

 

「トロすけ君、ありがとう〜♡優しい〜♡トロすけ君もいっぱい食べてね〜♡お皿に入れようかー?う〜ん?」自分の旦那に過剰に感謝し過剰に気遣う妹。

 

対して私達夫婦は、自分の口に放り込むので精一杯。微塵も相手の皿の状態を確認しません。

 

私「あれ、最後に食べようと取って置いた肉が無い!え!?何で!?お箸も無い!あ!ちょっとパパ!?それ私のお箸やんか!!」

 

旦那「え、マジで?ほんまや。俺の箸どこ!?」

 

私「知らんわ!!ちょっとー!肉も食べたんちゃうの!?」

 

旦那「あ、テーブルの下に落ちてたわ、箸。え、肉?知らんで?」

 

私「じゃあその口の中にあるのは何!?」

 

旦那「…肉…です。」

 

私「何で私がちょっと席外してる間にお箸も肉も取ってるねん!!」 

 

旦那「いや、何でやろ?わからん。何が起きたん?」

 

私「知らんわ!腹立つー!」

 

何この差。

 

旦那達の嫁の扱いの差。

 

5ミリ程の顔面偏差値の差か?私と妹の。(妹の方が5ミリ上)

 

いったいどうしてうちの旦那は義弟のように嫁を思いやってはくれないのか。

 

 

妹「お姉ちゃんのせいやんか。」

 

私達夫婦のやり取りを見ていた妹が言いました。

 

妹「まずはお姉ちゃんが旦那さんを敬って思い遣るって事しないからやんか。」

 

私「敬ってるやん。」

 

妹「全然敬ってないやん。子ども産んでからいつもキツいし偉そうやし。肉だって間違えて食べただけなんやからいいやんか。」

 

嬉しそうにニヤニヤしながら聞き耳を立てているうちの旦那。

 

その横にはドン引きした冷たい視線を投げ付けてくる義弟。

 

確かに肉を取られたくらいでそんなに怒る事じゃないけどね。

 

目の前で異空間にいる人達のやり取りを見せ付けられた後では腹が立ってしまったんですよ。

 

妹「お姉ちゃんはね、女を捨てすぎてる。欲望のままに食べて寝て太って。そんなんじゃいつか旦那さんに逃げられるよ。私はちゃんと努力してるもん。ね?トロすけ君?」

 

義弟「うん♡トロ子は頑張ってるね♡」

 

妹「だってトロすけ君が頑張ってくれるから♡お姉ちゃん、トロすけ君すごいねん。残業で遅くなっても、部屋が散らかってたら片付けて洗い物してお風呂も洗ってくれるの♡

朝は洗濯物を全部干してから仕事に行ってくれるの♡休みの日はずっと子どもと遊んでくれるもんね♡誕生日とかクリスマスにはアクセサリーくれるし♡」

 

すごいな。そこはパラダイスか。

 

そこまでして貰えたらそりゃ敬えるわな。

 

目からハート出るわな。

 

行きたい。私も行きたい。

 

義弟「そんなん当たり前やん♡トロ子はもっと頑張ってくれてるから。

大事な子どもを一生懸命育ててくれてるから、それくらいの事いくらでもできる♡」

 

 

義姉である私への態度はさて置き、義弟は、

 

旦那の鑑やな。

 

 

ちょっと!今の話聞いてた?とうちの旦那を探すも見当たりません。

 

耳を澄ませばトイレから、うなり声。

 

なんてタイミングや。逃げたな?

 

都合が悪くなると必ずトイレに駆け込むうちの旦那。

 

義弟の風上にも置けません。

 

妹「やっぱり私が常に綺麗にしてるから大事にしたくなるんやろうね。」

 

はい?

 

…まぁ、でもまぁ、確かに、妹は結婚してから綺麗になりました。

 

ダイエットしてオシャレして身のこなしも美しくなりました。

 

そりゃなるわな。

 

家でずっと天使や女神や羽根生えてるわばっかり言われてたらな。

 

勘違いして自分を磨いてるうちに確かに綺麗になったよな。

 

勘違いも思い込みも美容には必要なんですね。

 

私も勘違いしたいものです。

 

そして妹夫婦のように異空間で彷徨いたい。

愛する人と。

 

旦那「なぁなぁ、なんかさ、ママってさ、髪の毛下ろしてたら武田鉄矢(@金八先生)に似てるよなー。言われた事ない?」

 

 

ないわ。

どんな目してんねん。

 

 

ちょっと長かったですが、私が妹カップルから学んだ夫婦円満の秘訣はと言うとですね、

 

 

 

愛する人と一緒に異世界に行って、世にも奇妙な物語を織りなせるかどうか。

 

 

です。

 

 

 

ちなみにうちは無理でした。

 

私のせいじゃありません。相手を間違えました。

 

ギブアップ。

 

 

ふー。今日も長ったらしいくだらない話を聞いて頂きありがとうございました。

 

それでは、また♪