あの夜、娘が見たモノ
あぁ秋だなぁ。過ごしやすくて気持ちが良いなぁなんて思っていたら、びっくりしました。もうすぐ12月なんですね。
冬じゃないか!
いつの間に!
さっむ!早く衣替えしよ。
中年の肉体に鞭打って毎日子ども達と外に出ずっぱりなせいで疲労感が半端なく、子ども達より数秒早く寝落ちしている毎日。
おかげでブログ時間皆無でした。
寝る前にたまーに読んではいましたけど、途中で意識が飛んで落ちてきたスマホで顔面を強打し、さっきまで自分が何をしていたのか思い出せないっていう一時的な記憶喪失になったまま眠りについていて、ほぼ読めていません。
寂しいですが、毎日ぐっすり眠っているので、心身共に元気です。
おかげでイヤイヤ期とプチ反抗期の子ども達にイライラすることなく笑顔で過ごせていて、ストレスフリーです。睡眠って大事ですね。
あ、あと最近はダイエットの為に夕飯の白米をどんぶり一杯のキャベツ納豆に置き換えてみたら少しずつ痩せてきて、もうすぐ59キロになろうとしています。
だから…
もうデブじゃないの♡
なぜだか外見はまだ変わってないんですけど動く度に揺れていたお腹が微動だにしないのでこれからどんどんスレンダーになるはずです。
近い将来、お尻までスッポリ隠れる服じゃなく丈の短いニットにスキニージーンズを合わせて堂々と街を歩けるんじゃないかと思います。
この分だとブランコにも余裕で座れるな。
あー良かった。
相変わらず口は臭いらしいですが、最近は鼻まで臭うそうです。
娘に頬ずりしたら、「ママの鼻から車から出るガスのニオイがする。くっさ。」と言われてしまいました。
鼻から排気ガス。
まさか自分が呼吸をしただけで大気を汚染してしまっているとは思いもよらなかったので、早急に耳鼻科へ行く予定です。
あ、それとまた最近は…
って、うるさいわ!いつまで近況報告すんねん!タイトルの話どうなってん!?
あ、あぁ、すみません。
忘れてました。
娘の話ね。
そうでした、それでした。
お待たせいたしました。
それでは遅ればせながら本題に入らせて頂きます。
信じてもらえるかはわかりませんが、良かったら聞いてください。
うちの長女、小学一年生のいち姫ちゃん。
彼女ね、ちょっと個性的というか変わってるというかハーレイ・ジョエル・オスメント的というか…。
生まれたときから超敏感なHSC気質でして、それが関係あるのかないのかわかりませんが、どうもね、たまに見えるみたいなんですよね。
未来とか人の本心とか、霊的なモノとかが。
敏感なので人の本心を見抜くのは得意なんですが、ちょっとした未来なんかは突然頭の中に映像が見えるらしくてそれを伝えてくれるんですよ。
私の流産、妊娠、生まれて来る子の性別、親戚の入院、トランプ大統領の当選、バイデン大統領の当選、旦那の浮気心…その他小さな諸々…
とまぁ、ほんの少しなんですけれど。
その上、シックスセンスなアンテナが色々キャッチしてしまうのか非常に怖がりで、行きたくない場所がたくさんありまして。
あまりの怯えようになんか見えるのかもしれないなと思うのでなるべくそういうところには行かないようにしているんですが、これまではどうもなかった場所が突然だめになるなんて事が多々あり、なかなか大変です。
例えば…
何度か訪れている姑の田舎の実家へ行って、当時90歳で弱っていた大姑が寝ている部屋に入った時。
久しぶりにひ孫の顔を見て喜ぶ大姑には目もくれず、部屋をグルグル見渡してひたすら泣き叫び、家から出ようと言うのです。
「いやだ!出る!出る!帰るー!」
困った私達夫婦はいち姫を連れて一旦外に出ましたが、旦那はすぐに戻ろうとしました。
すると
「パパ!ダメ!行っちゃダメ!ダメー!!」
そう泣き叫んで止まりませんでした。
すきを見て旦那は部屋へ戻りましたが、泣き叫び続けるいち姫と私は結局戻れず外で過ごし、そのまま帰路に着きました。
その1週間後、大姑は亡くなりました。
多分、いち姫には"お迎え"が見えていたんだろうなと思います。
当時、彼女はまだ2歳でした。
それから数え切れないほど同じような事があり、イヤイヤ期なのか敏感なせいなのかワガママなのかがわからなくて夫婦共々疲れきっていたある日。
私と私の母とで5歳になったいち姫を連れて車で親戚の家に行った帰り道のことです。
遠方で高速道路を使ってたので、新しいサービスエリアで休憩がてら夕飯を食べる事になりました。
そこは新しくなってからフードコートやお土産も充実していて人気のサービスエリアでした。
たくさんの人がいましたが、フードコートには待たずとも座れるくらいのほどよい空き具合でした。
そこで母が注文したのはトロトロ卵と地鶏の親子丼。私といち姫はボリュームたっぷりなカツカレーを注文しました。
何を頼んでも美味しいサービスエリアなので、早く食べたくてウズウズでした。
席に着いてさぁ食べようとしたその時、いち姫が彼女の前方を凝視しだしました。
「いち姫ちゃんどうしたの?さぁ食べよう?」
私の声など耳に届かない様子で、前一点を見つめたまま動かないいち姫。
母も私も彼女の見つめる方向に何があるのかと辺りを見渡しましたが怖がるようなモノは何もないし、いち姫の前方には歩いている人以外は誰もいませんでした。
そうこうしていると、みるみるうちにいち姫の顔が真っ青になり唇から血の気が引きました。
あかん。こりゃ吐くな。
何か見えるとかじゃなくて胃腸風邪やなと思った私は、フードコートでぶちまけられたらたまったもんじゃないと、食事に手を付けぬまま車に戻りました。
が、フードコートから離れると元気になるいち姫。
あ、大丈夫かと戻ろうとするとまた真っ青になるいち姫。
あぁ、なんか…
いるな…
確信した私と母は交互に食事を食べ、交互にいち姫と車にこもっていました。
怯えるいち姫を元気付けようと、母は青い熊のぬいぐるみといち姫が大好きな小さな牛丼弁当を買って来てくれました。
サービスエリアから離れると安心したいち姫は「お腹空いた!!」と言って弁当をペロリとたいらげました。
その後も元気いっぱいでさっきのは気の所為だったのかと思うほどでした。
数日後、あの夜の事が気になった私はサービスエリアで何を見たのかいち姫に聞いてみました。
すると、
「やめて!!その話はしないで!!」
と、また怯えて泣くのでした。
それから長い間、この話は我が家のタブーとなっていましたがつい先日、いち姫が突然話し始めたのです。
青い熊のぬいぐるみを抱きしめながら。
「ママ、ずっと前にな、私が怖がったカレー屋さんあるやろ?ばあばがこの熊の人形を買ってくれたところ。」
カレーを注文していたのでカレー屋さんだと思っているいち姫。
「そこでな、なんであんなに恐かったか、ママ知ってる?」
「知らないよ。」
いち姫は怯えた声でゆっくり話し始めました。
「あのな、顔中傷だらけで血まみれの男の人がいてん。私の目の前に。腕とか体は傷無いのに、顔だけ血まみれやってん。だからオバケかと思って血が恐くて。でもよく考えたらオバケじゃないよな。ケガだらけでごはん食べてはったし。ただケガしただけの人やんな。オバケじゃないってわかったから、もう恐くないからママに話せるなって思ったんだ。」
全身に鳥肌が立ちました。
だっていち姫の向かい側にそんな人いませんでしたもの。
いたら気付くでしょ?
顔中傷だらけで血まみれでごはん食べてる人が目の前にいたらさすがに気付くでしょ。
辺りをくまなく見たんだから。
かなりゾッとしましたが、これからも引き続き彼女が恐がる場所には近づかないでおこうと固く心に決めました。
そしていつの日か、あなたにしか見えていないそれはオバケだよ、あなたは人よりちょっとだけ第六感が働くんだよとやんわり教えてあげる予定です。
…さて、なんと説明すれば良いものか…。
以上でこの話は終わりです。
信じるか信じないかはアナタ次第です。
最後まで読んで頂きありがとうございました♡
それでは、また。