ドキドキ妊婦健診 食べすぎ妊婦と恐怖の採血
どうも。ドラ母です。
長女いち姫を妊娠するまで私はいろんな人から細い細いと言われていましたが自分ではまだまだ太いと本気で思っていました。
なのでよくある女性同士の会話で繰り広げられる「もうまた私デブやのに食べすぎてー」「大丈夫大丈夫!私の方がデブやから」「何言ってんの私の方がデブやから!」「それのどこがデブなんやさ、私の方がデブやんか!」「あんたなんかまだまだ序の口やわ。私なんか凄いんやから。ここで脱いだるわ」「私だって負けてへんわ!脱いだるわ!」「じゃあ温泉行こうか」「そうしよう」という会話は全国共通の社交辞令なんだと思っていました。
ですが、違うんですね。
いち姫を妊娠し驚愕の速さで太り出した頃からそんな会話ができなくなりました。
ドラ母「また太って体が重たいわ〜」
友達「今は妊娠中やから仕方ないよ」
出産後
ドラ母「なかなか痩せへんわ〜」
母「授乳中は仕方ないよ」
出産してから4年後
ドラ母「産後太りが定着してるわ〜。ほんまデブ〜」
ママ友「デブ…ではないよ。何キロあるん?」
会話に困ったあげく私の体重を聞き出し、自分の方が重いから大丈夫と励ます作戦に出た彼女。
ドラ母「66kg。」
ママ友「ヤバイな…」
思わず本音を漏らしてしまい作戦失敗。
ドラ母「…」
私が思っていたより世間は正直でした。
もう誰も私を細いとは言いません。
そんな中で発覚した二太郎の妊娠。
しかもよりによって食べづわり。
妊娠発覚時から助産師さんには厳しく注意されていました。
助産師「ドラ母さーん。体重がねー、元々これ、肥満に片足突っ込んじゃってるからねー。あんまり太らないでねー。8キロまでは増えていいけどそれ以上はダメですよー。」
いち姫妊娠中は17キロ増えたので8キロはかなり高いハードル。
守り切れるか不安しかない。
ドラ母「はい。頑張ります。」
無理でした。
初期からどんどん太ります。
1週間に1キロペースです。
助産師「あ!ドラ母さーん!また食べたでしょー!」
ぎゅうぎゅうの待合室に響くぽっちゃり助産師の大声。
嫌がらせがよ?
いえいえ。
彼女なりの愛情、コミュニケーションです…きっと。
彼女は声が大きくてフランクな人。
明るく皆んなに話しかけています。
助産師「ドラ母さんこのペースだとすごい事になっちゃうよ?ペース落としてー!食べすぎだよー!」
恥ずかしい…。
この公開処刑から逃れるには体重を管理するしかない!
私は決心しました。
①夜食をやめる。(当たり前や)
②ご飯のおかわりをやめる。(元からするな)
③健診前の朝食をぬく。(それはあかんやろ)
この3つを守り抜き臨んだ2週間後の妊婦健診。
体重は…
キープ!!前回と同じ!!増えてない!!
よし!これなら今日は褒めてもらえるな、大声で。
ぽっちゃり助産師さんの姿を探すもその日に限ってお休みでした。
チッ!
まぁいいか。
看護師さん「ドラ母さーん!診察室どうぞー!」
担当は若く美しい聡明な女医さんです。
しかも優しいので、食べすぎ!なんて言いません。
女医さん「はーい。赤ちゃん順調ですねー。何か困った事とか質問ないですか?」
ドラ母「特にないです。」
女医さん「そうですか。では今日は採血をしてから帰ってくださいね。妊娠初期の検査です」
採血…。久しぶり。
でも大丈夫!
朝食も抜いたし水分たっぷり摂ったし昨日から甘いの抜いてるし血液サラサラのはず。
いち姫妊娠中は甘いの食べ過ぎたせいか毎回尿検査で糖が多いわ、血液検査では血糖値高いわで妊娠糖尿病を疑われたドラ母。
採血と尿検査にはピリピリ神経を使っていましたが、今回は意気揚々と血液提出場へむかいます。
実は血が怖い私。
採血中は目をそらします。
看護師さん「それじゃあいきますねー。チクッとしますよ。ごめんなさいねー。」
あー怖い怖い。見んとこ。
すぐ後に隣におじさまが座り、同じく採血されています。
おじさんの採血が終わりました。
私の方が早かったのになかなか終わりません。
あれ?
採血ってこんなに時間かかったかな?
隣に次の人が座りました。
そしてまたその人が先に終わりました。
え?遅過ぎひん?
怖くなってチラッと見ると…
血のたまり方がめちゃくちゃ遅いんです。
なんか見たかんじドロドロしてる…
ヤバイ…
心配になった頃ようやく終わりました。
特に何も言われなかったので大丈夫なんだろうと病院を後にし近くのカフェへランチに行きました。
朝から昼までずーっと病院でお腹ペコペコ。
洋食ランチのライス大盛りを頼んで10分で平らげました。
お腹いっぱい!!さあ帰ろ!!
店から出て歩いていると携帯が鳴りました。
「ドラ母さんですか?わたくし○○総合病院の△△ですが…。今受けて頂いた採血の血液がですね、こちらのミスで検査できないので、申し訳ありませんがこれからもう一度来て頂けませんか?」
なんでも採血してくれた人のやり方が悪く使い物にならない血液を採取してしまったらしいのですが素人にはあまりわからないのでとりあえずまた採血を受けました。
満腹の腹をかかえて…
今度はすぐに終わりました。
ふー良かった良かった。安心して家に帰りました。
そして1週間後の健診の日。
朝から近くに住む実家の母が鰻の棒鮨を持って来てくれました。
母「ほらこれ。昨日お父さんが買ってきたから朝ご飯にお食べ。」
ドラ母「えー!いいのー!?ありがとう!」
鰻が大好きなドラ母。
朝食は抜く予定でしたが鰻の誘惑には勝てません。一切れだけ…と食べました。
あー!美味しい!美味しすぎる!
あと一切れだけ…
あかん!止まらへん!
気付いた時には棒鮨は綺麗になくなっていました。
ふー、お腹いっぱい。
まぁ、今日はいつもより遅い時間に予約入れてるからいいか。
採血も終わったとこやし。
尿検査に備えてお茶いっぱい飲んどこ!
そして尿検査は無事クリア。
女医さん「ドラ母さん。実は前回の血液検査で血糖値がものすごくてですね…。再検査になりました。」
ドラ母「え!?」
心当たりがあるくせに過剰に驚いて見せる食べ過ぎ妊婦。
女医さん「あー、そうか。採血失敗してまた来て頂いたんですよねー。お昼ご飯食べた後だったんですかねー?」
ドラ母「あー、はい。…そうですね。」
気まずい…
女医さん「そりゃお腹空きますよね!何食べましたー?」
メニュー?
まさかあの日のメニューをこの女医さんに報告する事になるとは…
洋食ランチ(具体的にはエビフライとデミグラスソースハンバーグ)ご飯大盛り。
ドラ母「な、なんでしたかね…汗」
明らかに自分より年下の若い女医さんを前に 思わずしらばっくれる情けないアラフォー。
女医さん「そりゃ忘れますよねー。昼ごはん食べた直後だったから数値が高かったんでしょう。じゃあ、今から採血しましょうか。」
ドラ母「!!」
女医さん「あんまり血糖値高いと心配ですからね。今なら昼ごはん前なんで大丈夫と思いますから。」
ドラ母「は、はい…」
で、でもあの、今日は…今日に限って…ちょっと…
女医さん「朝食は何時頃食べました?」
ドラ母「8時頃です」
女医さん「今が11時半だから…うん!大丈夫ですね!そんなに食べてないですよね?」
正直者の血が騒ぐ。
だめだ。もうごまかせない。
ドラ母「あの…鰻のぼうずしを食べました。」
女医さん「ぼうずし?あの長い?」
ドラ母「はい。あの長いやつ…」
女医さん「え、全部?」
ドラ母「気付いたらなかったので…
多分、全部です…」
もうやめて。
イリュージョンみたいな事言うのやめて恥ずかしい。
女医さん「ほー、すごいね…。」
ドラ母「いつもはそんな事ないんですけど今日はたまたまあったのでつい食べてしまったんです。美味しかったんでついつい。」
急に饒舌になる言い訳がましい女66キロちょっとデブ。情けないの極み。
女医さん「うーん、ぼうずしを全部か…。大丈夫かな。食べてから3時間…。まあ、大丈夫でしょう!検査しましょう!」
こうして鰻のぼうずしを1人で平らげた日に限って二度目の採血を受けました。
旦那に半分残しておいてあげればこんな事には…。
結果、数値はちょっと高めでしたが許容範囲内だったので難を逃れました。
ふぅ〜ドキドキしました〜。
恐るべし鰻のぼうずし。
まぁ、おかげで妊婦健診の日は食事を控えめにして病院に行った方がいいって勉強になりました(o^^o)
もう生まれたので妊婦健診はないですけどね。
ちなみに食べまくった割には最終的に10キロしか太らず自分的にはよくやった!と思ってたんですが周りにはデブに見えてたらしいです。
不思議。
生後1ヶ月健診にて〜
助産師「ドラ母さん、赤ちゃんおっぱい良く飲んでるねー!すごいすごい!いーねー!このぶんだと赤ちゃんブクブクになって腕がちぎりパンみたいになるよー!体型はたいがい母親に似るからねー!太く立派になるよー!はっはっはっ」
…ええ加減にせーよ。