うちのスマホ事情 100%戻ってくる男のミラクル
どうも。ドラ母です。
毎日ブログを投稿したりアクセス数を確認したりで大活躍の私のスマホは液晶画面が割れています。
ママ友や知り合いに画面を見られると必ず指摘されるんですが今のところまだ新しくする予定はありません。
なぜなら…
また割れるかもしれないでしょ?
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あれは私がはじめてスマホを落とした4年前の事です。
画面がバキバキに割れて使い物にならず、仕事中の旦那に泣く泣くメールをしました。
"スマホ落としました。ごめんなさい。しばらくしたら壊れるかもしれないから連絡つかないかもしれません。"
送信した途端に旦那から電話がかかってきました。
旦那「え、どういう事?落として壊れたん?割れたん?」
仕事中でイライラしている旦那。
ドラ母「うん。まだ使えるけどバキバキに割れて画面も見えにくいしすぐに壊れるかも。」
旦那「えー!?どこで落としたんやな!?」
ドラ母「マンションのエントランス。」
旦那「もうー!気をつけーや。なんで落とすんやな。電話がなかったら困るやん。どうするんやな、すぐに修理行けへんし機種変更だってなかなか行けへんのに。」
当時イヤイヤ期真っ只中の2歳のいち姫は生まれつきの敏感な性格も相まって場所見知りがひどく、慣れた場所にしか行きません。
修理に出しに行くのも機種変更に行くのも長時間待たせるのが予想される為、いち姫を連れて行くことも実家に預けることもできず、必然的に休みの日に旦那が店に持って行くしか無理でした。
休みはまだ先です。
ドラ母「はい。ごめんなさい…」
毎日残業でヘトヘトなのに先の休みに割れたスマホを店に持って行かなければならないなんて、そりゃ腹立つだろうと思い素直に謝りました。
旦那「うーん。わかったから。とにかく次の休みまで待ってな。じゃあ。今日も残業やから。」
ぶっきらぼうに電話を切る旦那。
いつも巨尻に敷かれているので嫁に非がある時はここぞとばかりに偉そうに振る舞います。
休みにゆっくり過ごすのを生きがいにして激務に耐えている姿を知っているだけに、本当に悪いことをしたと思いました。
あぁ忙しいのによけい疲れさせてしまったな。
万が一「今から帰る」コールの時に壊れて連絡つかなかったら心配すると思ってメールしたけど、帰って来てから言った方が良かったかな。
サプライズで。
とりあえず唯一の得意料理で旦那といち姫の好物、唐揚げを作って待つ事にしました。
罪滅ぼしで。
その日はいつもの帰るコールがありませんでした。そして22時を過ぎた頃、旦那が帰ってきました。
なんとも悲壮な顔をして。
旦那「ただいま…。落とした。」
ドラ母「おかえり。何を?」
旦那「スマホ。落とした。」
へっ?
あんだけ人に説教しといて?
ははははっ!
ざまー見ろやな。
心の声を仕舞い込み残業でお疲れの旦那に優しく寄り添いました。
ドラ母「かわいそうに。そりゃ落としちゃうよね。毎日残業でヘトヘトやもん。パパ、毎日お疲れ様♡私たち似た者夫婦やね♪」
優しい奥様の笑顔に癒されるかと思いきや、全く表情を変えない悲壮な旦那。
ドラ母「どんだけ割れたん?見せて。」
この際どっちのスマホが酷く割れたか勝負しようと思いきや、
旦那「だから、落として…ないねん。」
へっ?
旦那「バイクで走ってる時に落としたみたいで…ないねん。スマホ。失くしてん。」
はぁ!?
「落として割れた」んじゃなく「落として失くした」やとぉ!?
ドラ母「ちょっと!どういう事よ!?」
一瞬にして立場逆転。
いつものポジションに収まります。
ドラ母「また後ろポケットに入れてたワケ!?」
旦那「…多分…」
ドラ母「ちょっと!だからいつも言ってるやんか!貴重品はカバンに入れてって!!後ろポケットに入れたままバイク乗ったらそりゃ落ちるやろ!!」
旦那「…うん。ごめん。」
ドラ母「人に説教しといて何やってんの!?」
旦那「はい。ごめんなさい。」
ドラ母「警察に連絡したん!?」
旦那「…した。でも多分見つからへんわ。道路で落としたから…今頃粉々になってると思う。」
粉々…
あぁ、なんてかわいそうなスマホ。
実は旦那が物を失くすのはこれが初めてではありませんでした。
スマホはこれで3回目、財布は4回、スポーツジムの会員カードは2回失くしていてそのたびに警察に届けられ無事に戻ってきていました。
しかも個人情報を悪用される事も財布の中身を抜き取られる事もなく無事に。
なんともミラクルな男です。
旦那「今回は…あかんと思う。」
なんやな「今回は」って。
失くしすぎやろ。
走行中のバイクから交通量の多い道路に落としたとなれば、さすがに自信を失くすミラクル男。
ドラ母「警察のブラックリストに載ってるんちゃうん?ほんまに失くしすぎやろ。」
旦那「いや、常連なだけやから、載ってないと思う。」
いやいや冗談ですがな。
真顔で常連とか言うのやめてくださいな。情けない。
旦那「はぁ〜最悪。マジで最悪。俺ら終わってんな。」
え?一緒にしんといて?
旦那「はぁ〜。」
落ち込みようが半端ないミラクル男。
ドラ母「まぁまぁまぁまぁ!大丈夫やって!これまでも100%戻って来たんやからまた戻ってくるって!」
旦那「はぁ〜。」
ショックが大きく、太陽のように明るい愛妻の優しい言葉ですら耳に入らない様子。
チッ!
めんどくさいヤツやな。
ドラ母「とりあえずご飯食べて。今日は唐揚げよ。」
スマホを割った罪悪感から作った得意料理でまさか旦那を元気付けることになるとは。
が、せっかくの唐揚げもなんの役にも立たず旦那は沈んだまま。
まぁ、そうなりますよね。
夫婦の会話よりスマホゲームを優先するような人です。
ゲーム嫌いの私には何のゲームかさっぱりわかりませんがとにかく親指で画面をひたすらタップするゲームです。
ドラ母「良かったやん。しばらく親指休ませてあげられるやん 笑笑」
嫁のイヤミも耳に入りません。
悲壮感漂う重苦しいオーラに包まれながら旦那は寝室へ向かいました。
次の日も引き続き悲壮なオーラをまとって足取り重く仕事へ向かった旦那。
大丈夫かな?あんな暗い顔して。
どうか無事に帰って来てくれますように。
夜になり、仕事を終えた旦那が無事に帰ってきました。
太陽のように輝く明るい笑顔で。
旦那「ただいま!あったで!警察に届いてた!良かったー!!
壊れてるけど。」
さすがはミラクル。
100%戻ってくる男。
走行中のバイクから落としたのに戻ってくるなんてミラクル以外なんというのでしょうか。
まぁスマホは液晶画面がポロポロ剥がれ落ちるほどの壊れっぷりでしたが。
そして休みの日、スマホ2台を機種変更するのにかなりの時間を費やしヘトヘトになった旦那は、
旦那「これからは気をつけてな」
とまるで自分の失態をなかったかのように私に言いました。疲労のあまり都合の悪い記憶は飛んでしまったようです。
それから3ヶ月後…
ガシャン!!
硬い石畳みの上に落とされたのは紛れもなく私のスマホ。
犯人は旦那です。
ドラ母「ちょっと何やってくれてんのよ!!」
旦那「ごめん、ごめん!ほんまごめん!」
ドラ母「ごめんとちゃうわ!新しくしたばっかりやのに!」
旦那「知ってる」
でしょうね!!
翌日ちょうど休みだった旦那はすぐに修理に出しに行きました。
そしてまた3日後…
旦那「ただいま…。スマホ落とした。」
ドラ母「あ??なんやって!?」
旦那「でも大丈夫。割れただけやし。」
何が大丈夫なんや!
どんだけ割れば気がすむんや!
次の休みも修理へ。
そのまた1ヶ月後…
ガシャン!!
あっ…
どーしよ 汗
旦那「ちょっとー!何やってるんやな!!」
今度は私がスマホを落として割ってしまいました。
ガシャン!!
えっ!?
振り返るとミラクルも落として割っています。
旦那&ドラ母「最悪…」
また修理で休みが潰れてしまった旦那。
またまた2ヶ月後…
ガシャン!!
次は可愛いいち姫ちゃんの仕業です。
いち姫「ママ、ごめんね。割れちゃったね。」
ドラ母「…いいんだよ。」
今度はたいして割れていないので修理に出すのはやめました。
旦那には内緒にしておこう。
その夜…
旦那「ただいまー。」
ドラ母&いち姫「おかえりー!」
いち姫「あれ?ママー!!来てー!」
呼ばれて行ってみるとパパのスマホを握りしめ画面を見せてくるいち姫。
…割れています。
いち姫「パパも一緒だ!!」
旦那「あぁ、この前、ちょっと会社でな…」
落としたそうです。
夫婦でどんだけ落とすねん!
旦那「これくらいの割れは気にならへんから修理には出さへんから。」
その方がいい。
もういい。もう疲れた。
めんどくさい。
私たちのスマホはちょっと割れてる方がちょうどいいんです。
きっと。
スマホを割るのにすっかり慣れてしまったマヌケ夫婦。
あ、でもあれですよね?
スマホって割れやすいからみんなこんな感じですよね?
ふー、良かったー!
うちだけかと思ったー!
というわけで今も夫婦で割れたスマホを使っています。